劇場公開日 2021年2月26日

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「自分語りが酷い感想です。」あのこは貴族 せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0自分語りが酷い感想です。

2021年2月27日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

東京でお金持ちの家に生まれぬくぬくと育ってきた華子と田舎から上京し自分の足でなんとか生きてきた美紀、違う階層の2人が交わる時なにか変化が訪れる?って話。
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東京に来て2年、わかったのは階層が地方と比べてはっきりしてるし、行こうと思わないと足を踏み入れたことない所なんて沢山ある(日本橋私も行ったことないわ)。でも美紀みたいに"東京"ってとこに行くと、あぁ今東京に住んでるんだって思えて嬉しくなる。
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私の経歴を書いておくと、名古屋では一応小学校から私立に通ってて(とはいえ親も社長じゃないし、別荘も持ってないし、きったねえ居酒屋とか家族で行く普通の家です)、慶応大学で美紀たちが高校から上がってきた人達のことを遠目で見てるように、それと比べたらショボイけどまぁ、自分がお金持ちかは別としてそっち側にいました(笑).
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普通よりも恵まれた環境へ親が行かせてくれて、周りもちょっと裕福な友達が多くて、そんな私が東京に来たら美紀と同じような立場になって周りの価値観が変わってギャップもあったり。
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だから割とこの映画見てて華子の気持ちも美紀の気持ちも絶妙にどっちもわかる。大学までののびのびとした生活も楽しかったけど、自分のお金で自分の好きなものに囲まれた部屋に1人で住んでて、自分の好きな時にご飯を食べて酒を飲んで過ごせる今の方が「貴族」だと思う。
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ともあれ、勝手に私たち女を値踏みして、女は常に妬みあってるとか、女同士は本心で仲良くないとか、独身女は寂しくて子供が嫌い、とかレッテルを貼ることへ中指を立てている箇所が、静かながら随所にあってすごく嬉しくなった。これは「女の人は話が長い」って言ったあの件に通じることだね。
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せつこん
CBさんのコメント
2021年3月13日

> レッテルを貼ることへ中指を立てている箇所が、静かながら随所にあってすごく嬉しくなった

自分は、きっとそういうことやってんだな、とかなり恥ずかしくなりました

CB
グレシャムの法則さんのコメント
2021年3月1日

負の感情、私もいまだにしょっちゅう抱えては、立ち止まることばかりです。

レッテルを貼りたがる類の決め付け型の人が、割りと私の周囲(親戚❗️にもいます)に多いので、ついコメントしてしまいました。

ご返答のコメントまでお書きいただき、ありがとうございます。
今後も、せつこんさんのレビュー楽しみにしております。

グレシャムの法則
せつこんさんのコメント
2021年3月1日

私も、男性も女性でも同じようなことはあると思います。ただ、テレビ番組(女が嫌いな女という番組が以前ありました)や恋愛リアリティショーでわざわざ女同士がバチバチするのを楽しむようなので、より女性の方が強く印象づけられてしまっていると感じます。こういっている私も誰かへの妬み辛みを言ってることだってあるかと思うので、大人にならないとなと思います。

せつこん
グレシャムの法則さんのコメント
2021年3月1日

男だって出世した同期を妬んだり、本心を隠して円満なフリをしてる人間関係なんていくらでもあります。これまでの社会の構成上、経済的に自立できる比率が男の方が高いというだけです。精神的に幼い男であっても人間的な自立が伴っているような錯覚を生んでしまうのだと思います。逸子さんのように人間関係における壁を感じさせないほどの〝成熟〟を感じさせる人は男女を問わず、なかなかいません。レッテルを貼りたがるタイプの人はあまり信用しない方がいいと、私も思います。

グレシャムの法則