「【”組織は人なり”。斬新な採用ツールの数々も魅力的に感じた作品。】」新卒ポモドーロ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”組織は人なり”。斬新な採用ツールの数々も魅力的に感じた作品。】
十数年前に採用を担当したこともあり、興味を惹かれ鑑賞。
やや強引な北村社長(渋江譲二)が率いる博多(かな?)に拠点を置く農家をターゲットにしたベンチャー企業アイセンスが舞台。
社長の企業運営方法に反発してソフト開発スタッフ数名が退社し、GIファクトリーを設立。
アイセンスの顧客を次々に取り込んで行く・・。
アイセンスはスタッフ補充の必要性が増し、急遽新卒採用に着手するが、方法がやや古く、学生の興味を惹くことが出来ない。
北村社長が採用PJリーダーに抜擢したのは、入社3年目の優秀な営業マン川島(大野いと)だった・・。(彼女の営業ノートの内容はなかなか面白かった・・)
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今作が面白かったのは、アイセンスが取った採用方法の数々である。(但し、現在では当たり前なのかもしれない・・。)
又、就活コンサルタントという人々の存在も面白く観賞。
(学生と企業の相性がデータを入力すると80%!とか出てくる所など。本当にあるのかな?)
[アイセンスの採用方法]
・社長自らのライブ配信による会社紹介。実際に農家に行ったり、茶々を入れる視聴者のコメントに北村社長が毅然と対応する場面も良い・・。
・スカイプを使用した一次面接の風景。(成程・・・。学生も会社もウインウインだな・・)
けれど、最終選考は矢張り学生に会社に集まってもらい、グループディスカッション(KJ法使ったりしているグループもあり)の結果をプレゼン。
最終選考の辺りから、企業目線だけでなく、学生目線を織り込んでいる所も面白い。
(あと、個人的に、優秀な女子学生を松田るかさんが演じていて嬉しい。”君は内定!”)
覚えがあるが、来てほしい学生から内定を断る連絡が川島に入る場面は、
”そうなんだよなあ・・。入社して欲しい学生を如何にして内定から入社まで持っていくかが難しいんだよなあ”などと、想いながら懐かしい想いを抱えながら鑑賞。
<全ての登場人物が会社に愛着を持ち、仕事に誇りを持ちながら働く姿が清々しかった作品。
現在の採用方法の進化(どこまで、本当か分かりませんが)にも驚いた作品。
落ち込んだ時には、”ゲシュタルト療法”という事も学んだ作品でもある。>