イソップの思うツボのレビュー・感想・評価
全82件中、21~40件目を表示
インディーズ全開宣言
面白くないとは思わなかったが、コレを通常料金で観に行ったらどう思うのだろう、とは感じた。
入り口から気持ち悪いので、それがただただ最後まで持続した印象。後半のとある展開で個人的には集中力が切れてしまいました。既視感はあっても良いけれど、ありすぎると冷める典型的な物語だったかな。
なぜか霞んでいる亀田家と仲の良い兎草家のツボにハマる。
残念としか言えない…
あまりの評価の低さにスルーしようかと思いましたが、会員デーで安く鑑賞できたので突撃してきました。率直な感想としては、事前にハードルが著しく下がっていたので、思っていたよりは悪くないなという印象でした。
出演陣は、渡辺真起子さん以外は知らない俳優さんばかりでしたが、主演の女優さんたちをはじめ、みなさんがんばっていたと思います。本作の肝である終盤の種明かしも、それまでのシーンを引きでとらえ直し、わかりやすく編集されていたので、物語の全容をつかみやすかったのは良かったです。
ただ、人物像の掘り下げが十分ではなく、誰にも感情移入できなかったのは残念でした。特に亀田家の三人については、行動理由の説明は(あまり好ましくない形で)ありましたが、行動にいたるまでの心情描写がなかったので、最後まで共感できませんでした。そんな亀田家の三人がどうやって相手の懐にすんなり入りこめたのかも謎でした。
そのため、ことが表面的にきれいに運びすぎて、ご都合主義としか思えず、種明かしを見せられても「そういうことか!やられた!」という気持ちになれませんでした。ラストのどんでん返しは、そこまでのプロセスがあってこそのものだと思います。
さらに言うと、ラストでもう一回どんでん返しがありそうな雰囲気だったのに、それがなかったのも残念でした。いい話っぽくまとめようとしていましたが、「え?このまま終わっていいの?」という感じのラストでびっくりでした。やらかしまくって放置とか、「おいおいそれはないでしょ!」って感じで、まったくスッキリしませんでした。コンフィデンスマンJPのような爽快感がほしかったのに、むしろその逆で後味の悪さだけが残りました。
着想はおもしろいのに、そのおもしろさを追い求めるあまり中身を失った脚本になってしまい、キャストもスタッフも観客もドツボにハマってしまいましたとさ!
井桁弘恵さん
私、『4月の君、スピカ。』で初めて井桁さんを知ったんですけど、その時、美しさに圧倒されちゃいました。
それで、彼女がヒロインを務めた『クロノス・ジョウンターの伝説』も観たのですが、役柄は合っていそうなのに、魅力が出し切れてない様に感じたんです。
そして気付いたのが、私は女優さんが輝いてる映画が好きなのだなと。
女優さんが美しい作品ほど、情景も美しい気がするし。
もっとも、好きな映画だからこそ、女優や情景が美しく感じるのかもしれませんが。
それで、この映画なんですが、作品のタイプ的にあまり美しさは期待出来ないかなと思っていました。
でも、井桁さんがかわいらしく見えるシーンはちゃんと有りました。
だけど、本来の輝きは見せてくれなかったかな。
私はやっぱり、女優さんが輝いてる作品が好きなんだと、再認識した結果となりました。
井桁さんがキラキラに輝く映画が観たいな。
良い意味でB級へ昇格!「騙す」ことにこだわり過ぎ
あまり評価が良くないので、観るか迷っていましたが、展開が裏切られるのは好きなのでやっぱり鑑賞。
「B級!」と評価されていますが、失礼ながら、出演陣も含めて、まさにB級。
それを言ったら、「カメラを止めるな」はもっと失礼ながらD級くらいかと。
今回は知っている役者さんも出てきてB級になったり
良い意味で、自分の得意分野で戦っている。
調子に乗って、有名俳優を使わないのがいい。
「カメラを止めるな」と比較してしまいますが、「カメラ」は、中ヒットぐらいの段階で予備知識無しで観ることが出来た。前半の苦痛から後半のスッキリのギャップが気持ちがよかった。
けど、こちらは予告CMなども見てしまったので、「騙される」ということを知ってしまっているので、その気持ちよさが半減してまう。
「カメラを止めるな」は、
「そういう事か!!!!」
「もう一度答え合わせしたい!」
「誰かに話したい!」
と思ったのですが、
今作は、
「なるほど。」
って感じ。
集客のためには仕方がないと思いつつ、全く先入観無しで観ると違ったかも。
映画の内容はイマイチ、ちょっと薄っぺらい(笑)
「騙される」というところだけに集中されていて、キャラの感情とか、物語の深さみたいなものが無かった。演出のせいなのか、役者のせいなのか!分からない。
今後も小劇場の演劇のような映画を作り続けて欲しい。
応援評価で+1!
こわしたい
地味で報われない大学生活を送る「亀」こと亀田美羽、タレント家族でキラキラした大学生活を送る「うさぎ」こと兎草早織、父親と共に復讐代行の仕事を続ける「犬」こと戌井小柚。
ウサギと亀と犬、三人の女子とその周りが引き起こす、とある事件。
一見バラバラに見える人物や突拍子もなく思えるエピソード達が連なり、だんだん全貌が見えてくるつくりは面白い。
しかし圧倒的に中途半端だし、意外性や種明かしを重視しすぎて中身がスッカラカンな印象にしかならなかったのがかなり残念だった。
誰にも共感はできないし、誰かを応援する気にもなれない。
事の顛末が判明したところで「だから何だ」感が強いのはいただけない。
動機はありきたりでいまいち納得性に欠けるし、裏で操るモノもありきたりで古臭い。
展開が読めてしまったとしても一番の真相に惹かれれば強いのに、肝心の説明パートが緩くてグダグダなので入り込めなかった。
過去にあった忌み事の判明はもっと力を入れて欲しかった。
そこ一番重要でしょ。それが無ければこの映画は無かったでしょ。
強引で明らかに無理目な設定はご愛嬌で良いんだけれども。
現実感のないエピソードの連続も突き抜けていれば楽しめるはずなのに、勢いも熱量も不足して感じた。
ヌルいコメディの空気の中に、突然本気で気持ち悪いシーンが入ってくるのは好き。
オエ~ッとなれる良いアクセントだった。しかし本当に気持ち悪かったな。
存在感の薄い美羽が名前を呼ばれるシーンが好き。
「えっ?」と聞き返しちゃうのかわいい。
自分の高校時代を少しだけ思い出した。接点のない人に名前覚えてもらってると嬉しいよね。
もしかしたら良い関係になれたかもしれないのに。
仄かな切なさすら感じる最後の視線に、今までゲンナリしていた心が少し上昇した。
しかし「犬」の存在感の無さにはがっかり。
一番現実離れしてパンチの効いた人達だったのに、蓋を開けてみたらオロオロするばかり。
せっかくの紅甘がもったいない。
もっと活用して欲しかった。ただの便利屋じゃない。
ウサギとカメの童話も特に落とし込めてない。
後味の悪さや胸糞悪さを楽しめるほどブラックに振り切れてはなく、スッキリできるほど上手くもない。
からくり仕掛けのある映画はとても好きなので、中身や勢いがもっとあればなと思ってしまう。全体的にもったいない。
これだったら普通に大学生活の人間関係や悲喜交々の方が興味あった。
上田慎一郎作品がこんなにハズすなんて
共同脚本と共同監督がいけないのかな。凝った設定を作って、それを説明して終わりなんだよね。「ふーん」意外の感想が残らない。
その設定も自然さに欠けんの。主人公サイドの動機が「お母さんを殺されたから」なのね。重大事故に巻き込まれて「やっとお母さんの治療の順番が来た!」と思ったら、芸能人一家のお父さんが「一般人は後に回せ、うちの娘を先にしろ!」って言いながら医者に袖の下を渡して、治療が遅れたからお母さん死んじゃったっていう。
少し治療が遅れて手遅れになるって、仮に治療が間に合っても駄目だったんじゃない。それを芸能人一家のせいにするって逆恨みっぽいところもあるような。
医者もね、重大事故でパニック寸前のときに「これで一つ」って袖の下渡されても受け取れないと思うよ。もう少し平常時でないと。
芸能人一家の家族仲を壊すために「この銃に二発弾が入っている。二人を殺せば、殺した一人だけは助かる」ってやってね、娘が父と母を撃っちゃって「はい、壊れました」っていうんだけど、撃たないね、この流れだと。「もう三人殺して!」って言う方が自然だもん。
主人公サイドは芸能人一家をはめるために、兄が芸能人・母を誘惑し、妹が芸能人・父を誘惑すんの。身体張ってんだよ。殺したいほど憎い相手に身体張れるかな。しかも憎む理由がちょっと逆恨みっぽいしね。
そんなわけで、設定説明映画なんだけど、設定の辻褄合わせが甘く、説明も今ひとつ。そこに人間ドラマを盛り込もうとしたものの今一つで、全体として今ひとつだったよ。
はてな?
物語のアイディアは悪くないと思います。
2匹目のドジョウ感アリアリですが、私含め大多数の客はそれを期待して観たんだろうし、別に構いません。むしろ大歓迎です。
80分ぽっちじゃなく2時間強くらい使って、脚本の細部を煮詰めて、じっくり作ってくれれば佳作になってたかもしれませんが…。
分かり辛過ぎるだろ。
早急過ぎる展開に、脈絡ない場面転換。幾度となく繰り返されるドンデン返し。
細切れの回想シーンも、少し考えれば「いや、それ無理っしょ…」としか思えないポンコツ揃い。
それらを脳内で無理矢理に紡ぐ作業をしてる最中、また起きるドンデン返し!え?はてな?
残念ながら、監督が期待してくれているほど私のアタマは良くもないし、悪くもないのです。
「あぁ!そうだったのか!」と素直に感心できる瞬間が、たとえ1回でもいいから欲しかった。
そこまで周到に物語をコネておいて、最後の最後のオチがユル過ぎる。説得力ゼロ。それでいいんか?
あいつら全員、明日の夜には富士の樹海に埋められてる未来しか見えないぞ。
素材は悪くないと思いたい…んですけどね。
2回以上見る気にはなれない。申し訳ない。悔しい。
楽しいのだけど
学習 予習 復讐〜!
ブラックマーケット版のカメ止めだった…
面白くない。が妥当な表現だけどつまらなかったわけでもない
まぁ話に無理があるとか言ってたらキリがないし…でも無理があるよね←
やはり最大の問題は感情移入できない(^_^;)
この復讐劇に一丁つきあってやろうか!って気持ちになれない
それは作中でも、味方になってくれた配信会社の復讐のスポンサーが典型的な悪者で、人情で助けてない、ビジネス(配信)になるからって動機で助けている流れが結果そのままこちら(観客)にもフィードバックされてしまう
タレント家族の娘が普通にいい子なので、むしろ娘かわいそう!ってなってある意味胸糞悪い
復讐劇なのにスッキリしない
これ、悪役になるべきはタレント両親と、診察の順番を変えた医者であるべきなのに、どんでん返しのカラクリの構成に重点を置きすぎてしまった故に破綻を招いてしまった感があり、勿体無かったなあと思った
いっそ娘同士は大親友って設定にして、揺れる友情、の方が食いつけたかも
だから復讐代行屋なんてのはストーリー上の辻褄合わせでしかない。それを感じさせてしまったら映画としては台無しな訳です…
復讐は"殺す"のではなくて"壊す"事、というのはむしろ好きな発想だけど、他人が羨むほど成功した家族というのをあのタレント一家に投影するのは無理があるし、裏では浮気していましたという仮面家族ブリも復讐の為の罠の要素が強くなると拍子抜けするし、そもそもそんな上手くいくか?ってのは、やはりこういうご都合主義は成立しないんだなあって事だよねえ
なので壊しはしたんだけど壊したところでスッキリしない
娘が両親をピストルで空打ちしたシーンも違和感しかない。状況的に視野狭窄してたとしても両親を殺す動機としては薄いし、元はと言えば自分を助ける為に強引な手段で手術させたのも親の愛情じゃん?
偽物の家族愛を演出したかったんだろうけど…
役者が下手というより演出の問題かな
この流れだったら役者もこれ以上の仕事のしようがないし、カメ止めだって映画の芝居じゃなかったんだから今回はシナリオが芝居とマッチしていなかったと思う
失敗作としてあーでもないこーでもないと思える分は楽しめたかな( ^ω^ )嫌いじゃない←偉そう笑
技巧的に過ぎたものの、福本伸行氏の『カイジ』っぽい漫画チックな佳作。
昨年に公開され、社会現象にもなった、インディーズ系映画のあの『カメラを止めるな!』の製作に拘わった上田慎一郎×中泉裕矢×浅沼直也によるトリプル監督作品と言うことで、観客からも色眼鏡をかけて観られる事も百も承知の上で、また、観客からは期待値のハードルもすごく高く設定されていた事かとは思うのですが、おそらく演出や描写にリアリティを求めておられる観客には、非常にウケが悪いのかも知れないですが、私的には、今回の作品もネタバレ無しで比喩的に表現しますと、あの藤原竜也さん主演の映画『カイジ』として実写映画化もなされて、スマッシュヒットした、福本伸行氏が描く青年向けギャンブル漫画「賭博黙示録カイジ」の世界観っぽくて、非現実的な、実に漫画チックなお話しで、私的にはかなり面白かったですね。
前作の『カメラを止めるな!』が伏線の回収が全てに亘り凄すぎたので、今回も「実は!?」といった、どんでん返しの部分のみを比較すると、映画から受けるカタルシスはそれほどでもなかったですし、前作の様に心底笑えるシーンが、今作では、ほぼ皆無に等しいので、駄目な作品だという烙印を押されている観客も居られるかも知れないですが、そもそも前作とはアプローチの仕方自体が全く違うテイストの映画ですので、同じ様な捉え方で鑑賞するのがそもそも間違いだと思いますね。
リアリティさを追求して鑑賞しようとする人からすれば、細部に焦点を当ててみますと、やや技巧的に過ぎて、設定自体にかなりの無理が生じていると感じてしまう演出面も多く、例えば、スナイパー並の腕前のピストルさばきや、亀田美羽が幻影を見てしまう設定自体も、亀田一家が揃ってアレを考えていたとすれば、そもそも幻を見ることもない、しっかりした精神状況にあったはずとも考えられ、今作の肝となる脚本自体が破綻していると言われても致し方ないなど、現実的に考えると、かなりモヤモヤとした感が拭えない状態になってしまいかねないかも知れないですね。
また、カメにまつわる劇中内のニュース素材も笑うに笑えないし、笑いのツボに関しても全くおさえられていなかった点についてはかなり残念ではありましたね。
しかしながら、亀田美羽役の石川瑠華さん、兎草早織役の井桁弘恵さん、戌井小柚役の紅甘さんの三人娘が、それぞれ可愛かったり、美人さんだったりしたので、それだけでも私の様なオジサンからすれば、評価の点数増し増しでしたね(苦笑)。
その中でも私個人的には、チラッと森口瑤子さん似の井桁弘恵さん推しですね(^^)v
また、フレッシュな三人娘の女優陣の脇を固める、川瀬陽太さんや渡辺真起子さん、佐伯日菜子さんなどなどのベテラン俳優の好演も良かったでしたね。
中には、「川瀬陽太さんの関西弁が嘘っぽい」と言った関西人の人(?)の映画評も目にしましたが、兎角、関西人は関西弁の方言の使い方には非常にうるさいので致し方ないのかも知れないですが、関西人の私でも、そんなにも気になるほど酷い関西弁でもなかったとは思いました。
そして何よりも、今回のこの映画を私が評価する一因には、傘寿過ぎの父親と一緒に観に行っても、前作の『カメラを止めるな!』の際には、ゾンビ映画に付き物の血飛沫などの描写に耐性がなかったからか「気持ち悪かった。」と言った感想だった父親が、今作については、「なんか意味が今ひとつ分からない小難しい映画やったけど漫画チックで面白かった。」と喜んでいた点にもあります。
従いまして、私的な評価と致しましては、
今回の作品については、コメディと呼べるような笑いのセンスについては全く感じられなかったのですが、技巧的に過ぎた作風でありはしたものの、サスペンス映画的な着地点を、かなり非現実的ではありながらも、福本伸行氏の『カイジ』っぽい漫画チックな設定として示してくれたのは面白かったので、あくまでも独断と偏見に基づく私見ながら、五つ星評価的には★★★★の四つ星評価も相応しい作品かと思いました次第です。
ただ、あの『カメラを止めるな!』の様に複数回観たくなる映画かというと、今作はどんでん返しはあるものの、伏線回収の凄さを魅力にしている映画でもないと思われますので、そういった魔力を秘めた作品でもないので、『カメラを止めるな!』の様な社会現象を引き起こすような大化けはしないでしょうね。
そういった意味合いでは、決して【一発屋】にはなって欲しくないので、次回作の上田慎一郎監督の長編映画第2弾の『スペシャルアクターズ』に期待したいですね!
これが1作目だったら評価もっと高いかも。
この作品だけを見ると、脚本や人物設定をしっかりしている努力が感じられる。
「カメ止め」のスピード感はないが、それぞれの女子3人を中心とした取り巻きがちょっとずつの接点によってつながってゆく。
どんでん返しではあるが、どんでん返しのさらにもう1段階のストーリーはもう少し劇的な内容にすればそれが活きてきたと思う。
一晩経って、なんだか物足りないと思ったその訳を考えるに、復習の最終的シーンが肩透かしだったのが要因だった。
全部が微妙で全部が残念。
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が作品に携わっていて、カメ止めのスタッフが再結集と言う事に興味が湧き、意味ありげなタイトルとぬいぐるみが縛られているキービジュアルでカラフルなポスターになんかワクワクしましたが、鑑賞した方々の評価が軒並み低い事に逆に興味が出て、鑑賞しましたw
で、感想はと言うと…う~ん、いろんな物が全部違う感じ。
所々に起伏はあるけど、盛り上がりも大団円もなく、かと言って感動も興奮も笑いもない。
勿論、全く無いは言い過ぎでも、ものすご~く狭い範囲での中での起伏なので、観る側には伝わりにくい。
伏線的なのはいろいろとあっても回収もされないし、回収されても意味の無い回収になってる。
かと思えば、変な所から全く違う回収があって、所々で?が頭に出てくる。
こんなに肩透かしされた様な作品もなかなか無いのでは?と思うぐらいに残念な作品です。
いろんな部分が中途半端で消化不良。
役者さんも微妙っちゃあ微妙ですが、根本的に脚本が悪いし、演出も悪いです。
監督が3人で共同監督と言うのも謎。なんで3人の監督にしたかの良さも理由も全く分からないです。
この作品に関わっている方々は完成した際の試写で本当にこれでOKを出したのでしょうか?
逆に直すべき所がありすぎて、何処から手を付けて良いのか分からなくなって、手を付けなかったのか?
製作以外で関わった人達もちゃんと観たのか?と言いたいぐらいで“あの大ヒットした「カメ止め!」の監督とスタッフなら面白かろう”とタカをくくって、鑑賞せずに今日まで至るのではないか?と思うぐらい。
構想3年と書いてましたが、本当に3年も掛けて、この作品?と思ってしまう。
3年間寝かしただけの企画か、手を抜いての3年か、もしくは執筆などで七転八倒の苦労をして、訳が分からなくなった末に、面白くないものが面白くなってしまったハイ状態で制作していったのだろうかと思ってしまう。
ツッコミどころは多々アリで、それぞれの人物描写も薄い。
個人的には戌井小柚と戌井連太郎の復讐代行屋の件って要ります?
別にいなくても本筋になんら支障はきたさないも思うのですが…
その他にも亀田親子の復讐に至る流れも感情も微妙
人気芸能人一家の兎草親子もなんか地方ローカルタレントぐらいしか思えなくて微妙
飼っていたカメをマンションの上から投げるのも微妙なら、ラストのカメのシーンも微妙
真ん中にOPタイトルを入れるのもなんか微妙
復讐のLIVE配信でヤクザの人が死んじゃって、殺人配信を見ている人たちは納得と言うか、喜んでいるのが“それで良いのか? お前たちはただ殺人シーンを見たかっただけなのか?思ってしまうぐらいに微妙
ラストもアウトローな終わり方をしていても、全然合ってないし、エンディングの洋楽も微妙。
思わせぶりなタイトルのイソップはイソップ寓話から来ているのは明白ですが、ウサギとカメにイヌまで絡ませたのは多分、イソップ寓話の「犬と肉」からかと思いますが、なんで?と思う。
安いインディーズ映画や小規模な劇場なのにやたらと設定だけは大層な小劇団の芝居を見ているみたいな感じがしました。
どんな作品でもツッコミ所はあるのはしょうがないし、それでも作品の良し悪しは好みに寄る所も多いし、出来るだけ良い所を見つけようと考えたけど…全然良い所が見当たらなかった。
逆にこれだけ残念な作品も稀有では無いだろうか?
カメ止めの恩恵で全国公開されたけど、正直上田慎一郎監督とカメ止めスタッフは今後カメ止めの名前を使っての新作プロモーションは出来ないと思うくらいに星を落としたと思いますし、カメ止めの遺産を一気に食い潰した感じです。
だからと言って、これがカメ止めの前に公開されてたら、評価は…微妙に変わったかも知れませんが、それでも低評価には変わりはないかと思います。
作品の制作には様々な苦労があるし、苦労した作品は必ずしも面白いとは限らないし、必ずしも当たるとも思わない。
だからと言って、この作品は普通の鑑賞眼で公平に見て、GOサインが出たとは思えないんですよね。
いろんな事が微妙で残念でモヤモヤした作品は逆に凄いのでは?と苦笑いをしたくなりました。
イソップ寓話にはそれぞれの作品に教訓があります。
「ウサギとカメ」の教訓「過信して思い上がり油断をすると物事を逃してしまう」
「犬と肉」の教訓「欲張ると、元も子も無くす」。
この教訓を踏まえて、身を呈しての製作なら、逆に凄いですw
やっちゃったなぁ…
カメ止めのスタッフが、手がけたというので、期待して観たのだけど、他の方のレビュー通りのB級を通り越したC級作品。2匹目のドジョウはいなかった…。
俳優もカメ止めに比べて、個性もなければ、演技も素人に毛が生えた程度。席もガラガラで中には、ずっと居眠りしていたお客さんもいました(笑)
ストーリーは、母を事故で亡くした家族の復讐劇。確かに、それぞれの登場人物の意外な関係性と真の目的を最後まで明かさないことによって、観る人を騙そうとする意図は感じました。
しかし、見るからに胡散臭い仲良しタレント家族、よくわからない復讐屋の親子、そして、母の妄想を見続ける女子大生、怖いのか怖くないのかわからないヤクザ等々…、どれも唐突な設定で、リアリティがなく、展開の不自然さを強く感じた。学生映画のようで、お金を払って観る映画には至ってなかったなぁ。
カメ止めであれだけ、伏線を回収する面白さを創り上げたのだから、もう少し、観客を引きつけるトリックやサプライズを自然な流れの中で盛り込んだ作品に、改めて挑戦して欲しい。
全82件中、21~40件目を表示