「タイトルの意味。松本穂香さん。」わたしは光をにぎっている アレックス・ビショップさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルの意味。松本穂香さん。
こういう作品を観ると、日本映画の良さを強く感じます。
ヒロインの松本穂香さんの存在感が素晴らしい。
ヒロインは大人しく、挨拶も上手くできないタイプの女の子なのだけど、
松本穂香さんの演技や立ち姿の自信なざけな立ち姿には、不自然さが無い。
台詞も少ない中で、
横顔や表情、後ろ姿、街中を鞄を両手でつかんで不安そうに歩く姿、
舞台の中心になる銭湯で仕事に励む姿を、ただ見守る様に映画は進んでいく。それがとても好きな時間。
それと共に、監督は、ヒロインの姿と、失われていく昔馴染みな街並や、そこに集まる人たちへの想いも、平等に描いていく。
キャストも好きな俳優さんばかり、
そして街並みや昔馴染みな銭湯を見守る視点、
そして松本穂香さんのヒロインの姿を繊細に詩情を込めて描いている。
今はもう見れない街並み、そこで働くヒロインの姿を映画の中に優しく包んだ様な作品。
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