「共感性が大事になる」わたしは光をにぎっている KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
共感性が大事になる
僕は29歳であり、作品のような町、風情といったのに直接触れた事がない。頭や心で雰囲気は分かったつもりであったり、またこういう町や風情は楽しかっただろうなということは理解しててもやはり直接触れた事がないためやはりイマイチピンとこない部分もある。
そのためこの作品の舞台の良さになかなか共感を生むことはできなかった。
もちろん作品自体を否定的な見方や感想を生まれる事はなかったが、良くも悪くも、そうなんだくらいの無関心に近い感想しか生まれる事ができなかった。
主人公の澪やお世話になった京介さんをはじめ口数が少ないキャラクターが中心となるため、表情や情景で色々と想像を描き巡る必要がある。やはりあの舞台をあまり理解してないとあまり想像が追いつく事ができなかった。
舞台となる銭湯もあまり利用したことなく、どちらかというとスーパー銭湯が好きだったり、食事処なんかもチェーン店のレストラン、複合施設なんかが大好きな僕にとってはやはり共感を生む事ができなかった。
上にも書いた通りだからといって否定的な見方はしてないのだがこの共感が生めないってのはある意味怖い事である。古き時代の良き事がまさに消え去っていくわけだ。
もちろん僕の同世代やさらに下の世代の人にも共感できたり楽しめる人もたくさんいるだろう。僕が経験なき事に対して共感性が乏しいのであることを実感した。
ただ同じ者も沢山いると思う。そういう人達にとってもこうやって作品として残していくことはとても大切なのであろう。
現時点ではあまり楽しむ事はできなかったが、今後こういうった町の楽しさを体験することでまた違った見方ができるのかもしれない作品のように感じた。