「続編に名作なし」スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
続編に名作なし
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前作が面白かったので続けて鑑賞、犯人と刑事の鬼母繋がりを仕掛けた中田秀夫監督の伏線回収のような続編、今回は名作「羊たちの沈黙」のパロディ映画になってしまった。仮想通貨がらみのハッカー合戦がメインなのでスマホ悪用の恐怖感は薄れました。
女性に人気の千葉雄大さんを主役にしていますがサスペンスには不向きなベビーフェイスだし優柔不断なキャラ設定と絡んで頼りないこと夥しい。今回も恋人には言えない秘密と思わせぶりの二番煎じ、監督も過去を引きずるトラウマ好きなんですかね。
中田監督、ホラー専門と言われたくなかったのか笑いも欲張ったのですが、サイバー対策室室長という重責にお笑いの飯尾さんを当て、ドジで不謹慎なキャラ設定、必要ですか?
博打に嵌った下衆なデカも端から殺人鬼の生贄用だし脱獄までハンニバルもどきのプロット。
起業仲間が怪しいのをぼかす為なのか顔にケロイドまで付けて如何にも犯人と思わせて実は公安のデカというのも無理やり感満載、殆ど詐欺演出。
やっぱりホラーは撮れてもサスペンスは無理としか思えません、残念。
今回はスマホは落としてないよ、と思っていたらエンディングでとってつけたシーン追加、続編に名作なしのジンクスを地でゆく白けた漫画になってしまいました。(ただし、キャメロン監督は続編の帝王です、念のため)
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