「Fuck off, Racism !」イップ・マン 完結 shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
Fuck off, Racism !
イップ・マンシリーズの完結作品。カンフーアクション満点の娯楽作品。文句無く楽しめる。ストーリーの細かい伏線の回収は端折ってしまってらいるが、まぁ、そんな事は大したことではない。ドニー・ウェンのクールでカッコいいアクション・シーンが全てを物語る。10年に渡る作品なだけに観る側の思い入れも相当ある。ブルース・リーのエピソードを絡めただけでなく、ブルースならアクション・シーンも見れて感無量だ。コロナで上映時期がズレてしまったが、今の時期で良かったと思う。1960年代当時の有色人種への差別は相当なものだったであろうことは想像に難くない。今現在でも差別されている。Black Lives Matterには私たち黄色人種も含まれているのだ。喫緊の人類の案件として、知性と理性を持ってこの人種に留まらぬあらゆる差別を乗り越えねばならない。差別を助長したところで、惨めな感情で自らを汚し、貶める結果でしかない。イップ・マンの台詞で「自信を持て」というのがあったが、差別をしない、させない自信を私たちは持たねばならない。大衆であるならば、尚更持たねばならない人生の必須条項である。
コメントする