「武術とは生き様」イップ・マン 完結 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
武術とは生き様
シリーズを一度も観ていない人や、何作か観逃した人でもわかるシンプルな展開。
物語の構造や戦う動機など、これまでのシリーズ全てとまったく変わらず。
武術とは生き様。
不公平や理不尽、差別や立場による圧力に立ち向かい、大切な人を守るためにある、という信念が技に宿る。
そこがいい。
舞台が、弟子のブルース・リーに招かれて行ったアメリカだった。
そして、敵はアメリカ海兵隊の武道教官。
バリバリの白人至上主義なレイシストでアジア人を馬鹿にするのに、使う技が日本の空手というあたりは多少笑いましたが。
歳を重ね病をもつため、序章〜3継承までよりアクションに派手さはなくやや衰えつつも、その分少ない動きで相手を制するという動きを演じていたのが素晴らしい。
ラストシーンには、ホロリ。
前作に出ていたブルース・リー役の方が、似てるなんてもんじゃないレベルに忠実度アップ。
有名な演舞のワンインチパンチや、片手指立て伏せを見事に再現。
物語に華を添えました。
コメントする