「プロット?脚本?」鹿の王 ユナと約束の旅 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
プロット?脚本?
疫病を生物兵器として投入しようとする組織と、抗体を持ってしまったがために狙われることになった主人公の攻防を描く物語。
人気ファンタジー小説のアニメ化のようですね。私は原作は未読なのですが、原作を読んでいる方はこの映画をどのように評価したのでしょうか?
一言で言って、何を見せられているか分からない・・・そんな映画です。
大国と小国の攻防、疫病の謎、山犬の王・・・そして妻子を亡くした主人公と両親を亡くした幼き少女の絆・・・そんな話を織り交ぜながら話が進みます。
正直、僅か1本の映画でまとめ切れる内容とは思いません。
原作無視になるのかもしれませんが、「山犬の王」の話を削除して、ハッピーエンドにした方が映画としてまとまりは良かったように思います。
或は、主人公と山犬の王に明確な因縁を設定して、メインストーリーに格上げする・・・とか。
もう一つ言えば、もう少し分かり易い用語を選んで欲しかった。動物の名前、国の名前、病気の名前。小説なら読み進めるうちに頭の中に入るでしょうが、映画ではそうも行きません。ファンタジーの世界観を大切にしたかったのでしょうが、映画にするのであれば少し勿体なく思いました。
Production I.Gが製作を担った映像は流石の一言。美術背景、キャラデザイン、そしてアクション。とてもしっかりとしていただけに、上記のマイナスはとても勿体なく感じました。
私的評価は厳しめです。
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