「ライトノベルの第1巻(巻数表記なし)のような作品」BLACKFOX KNG_UDNKさんの映画レビュー(感想・評価)
ライトノベルの第1巻(巻数表記なし)のような作品
ストーリーとしては「おれたたエンド(俺たちの戦いはこれからだ、で終わる)」になっているので、うまくいったら続編が作られることを想定した作品。個人的にはしっかり終わりきってほしかった。
冒頭のアクション(実は鬼ごっこ)のシーンがとても良い。ニンジャもの特有の意表を突く動きと機転を利かせたアクションが小気味よい。
ところどころ敵キャラが都合良く待ってくれたりとか、いや主人公たち、そこで終わったと思ったら甘いでしょ、という突っ込みをしたくなるようなシーンがあったが、全体的にはアクションシーンがとてもよく出来ていると思う。
ただ、後半になるにつれ、忍者アクションっぽさが薄れてしまうのが残念。もっと忍者ものっぽく意表を突くようなアクションがあっても良かったと思う。サイキックものっぽさが前面に出てしまって、叫んで気合い入れればなんとかなる的な展開になったのがちょっと残念だった。
この作品のメインターゲットはおそらくアニメ好きの中学生・高校生くらいだと思うが、そのくらいの子たちだと割と冷静にツッコミを入れるのではないかと思う。
次があるのなら(期待したい)、叫んで気合いを封印して、サイキック能力をどう使うか、忍者特有のアクションをどう使うかをもっと工夫して前面に出したアクションにしてほしいと思う。
律花の葛藤はしっかり描けていて好感が持てた。続編があるなら、メリッサをどうアクションに使うのか、という点にも期待したい。
今からまさに乗り込もうとしているところで終わっているが、続編やるならすこし時間を遡って、準備するところから描いてほしいし、その中で主役3人の日常生活風景も入れられると良いと思う。それかいったん乗り込んだけどうまくいかなくて、時間をかけて作戦を練る展開にするとか。