「アニメーション過去最高、見て絶対に損しない圧倒なCGと作画力」僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング なべたさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメーション過去最高、見て絶対に損しない圧倒なCGと作画力
本作品は、ヒロアカ原作者である堀越さんが「最終回で描きたかった内容」だったと答えていました。ナルト作者である岸本さんのボルト映画制作後のようなコメントですよね。
映画見終わって一言
「なんだこの演出、凄すぎだろ」
私もCG作る側の人間ですが、この戦闘シーンにどのくらいの年月と手間暇をかけたかと思うと感動の言葉しかでません。
爆豪の爆発シーン、緑谷のガウルシーン、そしてラストのWワンフォーオール。動きに対しての演出が1:100くらいあります。作画の暴力と言ってもいいです。
さて今回の評価の分かれ目となったポイントは3つあったかと思います。
1つ、ビランの目的が不明確
1つ、アニメーションがドラゴンボール
1つ、ワンフォーオール譲渡問題
ビランの目的は力だけで実力を測る脳筋社会が目的でしたが、それがあまり評価されなかった。最近は悪者に理由や正義が必要不可欠になってきてますよね。鬼滅の刃から始まったジャンプでの悪者側の理由。ここは議論の分かれ目ですが、個人的にヒロアカでは王道ジャンプを辿っているので、理由はこれで良かったと思います。ただ、シナリオ重視の人からすると理由が弱いですね。
アニメーションがドラゴンボール問題。
確かにラストシーンは、緑谷と爆豪の髪型がオールバックツンツン頭になりました。緑谷に関しては髪色さえ変わり、トランクスのような綺麗な水色。ワンフォーオールでの動きは既に瞬間移動の粋に達しており、爆豪は個性の爆発xワンフォーオールで元気玉を常に発射状態くらいの勢いがありました。流石にやりすぎ感はありましたが、CG見ていて凄いしか出てきませんでした。理性よりも興奮が勝ってたので個人的にはありかなと。また歴代のジャンプ作者をリスペクトして、それを継いでいくという意味も感じ取れて良かったです。
ファンにとって一番の問題となったのは設定が覆るかのような譲渡シーン。
譲渡するのは良いですが、何故緑谷はあんなに動けたのか。残り火だったとしても、それまでに動ける余力はあったと思いました。爆豪は動けることへの理解はできます。また譲渡前に気絶していたから緑屋に戻ったというご都合主義なのもいただけません。なら今後は爆豪に譲渡して戦闘が終われば爆豪を気絶させれば無敵なのでは?と感じてしまいました。またこの譲渡シーンはもっと慎重でいてほしいですね。本当にラスト最終回くらいのレベルです。
あと爆豪ファンからしたら手繋ぐとか譲渡受けるとかそんなんじゃないってちらほら見えましたが、個人的に人の命がかかってる場合は爆豪は協力体制を築きあげますし、デクの本気を見られると爆豪はプライドを捨てると思っています。なので、この部分での批判が当たらないの個人的に思いました。
それよりも作画アニメーションCGがすべてを超越していたので僕はほぼ満点でした。