「感情移入しにくかった」空の青さを知る人よ プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
感情移入しにくかった
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バンドをしてた高校生のシンノと、幼馴染のアカネと15歳ほど下の妹のアオイ。
シンノは卒業後、アカネと共に東京に出て一旗揚げ、結婚するつもりだった。
しかしアカネの両親が突然死し、アカネは妹を育てる道を選び離れ離れに。
将来バンドに入れてもらう口約束を忘れられず、アオイはベースを続けてた。
13年が経ち、町おこしのイベントで、有名演歌歌手が来る。
シンノはそのお抱えギタリストになってて、3人は再会。
でも一人立ちする夢が破れたシンノはかなりやさぐれてイヤな奴だった。
同時に高校時代のシンノが出現、そっちはいいヤツのままでアオイと交流。
高校生シンノは現在のシンノを見て落胆する。
やがて地震で土砂崩れが起き、アカネが洞窟に閉じ込められる。
アオイは高校生シンノにそれを伝える。そこには大人シンノもいた。
高校生シンノに触発されて、大人のシンノも助けに向かう。
そして助けて、大人シンノも少しは素直になってアカネと話をする。
それと同時に高校生シンノは消滅。やがて2人は結婚。
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ここでの評価が高かったし、泣く気満々で劇場に行った。
泣ける場面は何度かはあった。でも少なかった。
つまんなくはなかったが、期待が高かった割には今ひとつやったかな。
それはやっぱり感情移入できる相手がおらんかったことに尽きるわ。
大人シンノはやさぐれ過ぎ。もっと自分に素直に、そして人を大切にしろよ。
逆に高校生シンノはいい奴だが、さすがに思考がガキ過ぎる。
土砂崩れが起きたからってアカネが無事かどうかも分からんのに、
何も考えず助けに行くとかあり得んし。逆に迷惑かけかねない。
そういうのはプロに任せる方がええやろ。
土砂崩れでアカネがピンチになるって展開もやめて欲しかった。
さすがにそれは取ってつけたようなパターンやし、シュール過ぎる。
高校生シンノが出て来るシュールさは別にいい、映画なんやから。
でも都合よくヒロインにピンチが訪れて、ヒーローが助けに行くって・・・
ちょっとそこは興ざめして、その方向に行かないで~って祈って見てたわ。