劇場公開日 2019年10月11日

  • 予告編を見る

「若い人は勿論、30歳前後で現状に悶えている人にも結構刺さる内容だと思う。」空の青さを知る人よ ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0若い人は勿論、30歳前後で現状に悶えている人にも結構刺さる内容だと思う。

2019年11月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

埼玉県秩父を舞台にした三部作は、中年期に入った男女の物語でもあり、三部作を制作しているクリエイターの長井監督・脚本の岡田麿里・キャラデザインの田中将賀のトリオが、2008年のテレビアニメ「とらドラ!」で集い意気投合して、若手から年月を重ねた中年期の心情が、反映されているのかな。

台詞に出てくる秩父の行き止まり感は、正直あまり感じないが、過去と現在の慎之介対比で、若い頃に描いた自分になれないジレンマは、とても理解出来る。

あかね役の吉岡里帆と慎之介二役の吉沢亮の演技も良い。

松平健の大物演歌歌手をギャクメーカーに徹してニヤり

ちょっとした生活描写や冬に向かう秩父の背景も味わい深い。

若い二人が、文字通り飛翔する場面は、アニメならではの爽快感。

若い人は勿論、30歳前後で現状に悶えている人にも結構刺さる内容だと思う。

ミラーズ