「こんなに感動する映画とは思いもしなかった」空の青さを知る人よ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなに感動する映画とは思いもしなかった
いやーこんなに感動する映画とは思いもしなかった。予告編を見て、タイムトラベルものはいいやと思ってスルーしていたのだが、他の人のレビューを読んで鑑賞することにした。
大好きなガンダーラがベースが効いたアレンジでスクリーンから流れてきた。ストーリーの前に音で引き込まれてしまうね。その上、両親が不慮の事故で亡くしてしまうなんて、「若女将は小学生」と同じで、涙をカツアゲされる予感がする。
自分を育てるために姉が恋愛ややりたいことを犠牲にしているという負い目を持つ妹のあおい。姉のあかねを自分から早く解放してあげたいという気持ちがあるところに、しんのが現れたことによって、初恋と姉への気持ちが交錯する。そのあたりのあおいの心情を若山詩音が見事に演じていて、あおいの気持ちが高ぶるたびに、見ている自分もグッとくる。
あかねを演じている吉岡里帆もうまいが、しんのを演じている吉沢亮の声優力にはびっくり。18才のしんのと30才の慎之介を見事に演じ分けている。キングダムでも光る演技をしていたけど今回も絶品。
これだけ、役とぴったりで実力のある声優・役者を集めて、脚本も素晴らしいから、自然と涙腺が緩んでしまうよね。
スパッと余韻を残すエンディングの後、エンドロールのあいみょんの曲を聴きながらその後を想像していたら、スクリーンにその後のスナップショットが表示された。うんうん。よかった。よかった。
あおいは、ジェフベックバンドに在籍していたタル・ウィルケンフェルドみたいな天才女性ベーシストになってほしいね。ライブでタル嬢のパフォーマンスに度胆抜かれた事を思い出した。
「怪獣の子供」は未鑑賞です。そうですか。見てみます!「天気の子」は 新海誠監督の「秒速5センチメートル」辺りから注目して居たので「君の名は」の次という事で期待してたら…本当に「映像だけ」で中身が無く ガッカリ。日アカにあれが選ばれたのは全く納得行きません!
レモンブルーさん コメントありがとうございます。
『天気の子』は映像だけでしたもんね。
『空の青さを知る人よ』と『海獣の子供』は2019年アニメの中で双璧でした。
※ Fate/stay night [Heaven's Feel]は、自分の中で別格なんです。