「見る年齢によっては響かない。」空の青さを知る人よ 王様のねこさんの映画レビュー(感想・評価)
見る年齢によっては響かない。
大好きな監督の作品。
入場者特典でクリアファイルを頂ける。
テンション上がる。
さて、小学生から高校生の心情を描いた「あの花」
高校生の青春ど真ん中を描いた「ここ叫」
本作ではついに!30代も登場しました。
映画を作るたびに登場人物の年齢層が上がっていっている。アニメや映画を最初に観た世代はおそらく30〜40代がメイン。今回は高校生という思春期が終わり、社会人を経験した大人の視点が物語に組み込まれます。
なんでも話せば解決した思春期とは違って、うわべと建前、社交辞令や人間関係のしがらみによって今いる自分は自分自身の選択の結果だったって自覚します。
目指していたものになれた?
自分が一番大切にしてきた人は幸せ?
自分は幸せ?なりたい自分になれてる?
もうね。昔の私が今の私を見たらなんて言うのかな。とか考えてしまう。
多少の後悔はありますが、作中でも語られるように、いろいろあっても今生きている自分を肯定していこうと思える作品でした。
ポップコーン片手に入ったけど、食べている暇がありませんでした。珍しい。でも、飲み物だけはあったほうがいい。涙で水分持っていかれる。
あと10年したら40代が登場したり、子育てとかマイホームとか仕事でキャリアを積むとか、そんなキャラの心情が描かれる日が来るかもしれない。
とは言え、長井監督作品のキャラクターの心理を描く細やかな演出は、観ている側が感情移入しやすい。
この作品を10代で観れる世代が羨ましい。きっと今の私とは違う感覚で作品に触れることができるんだろうな。
ちなみに一緒に観た両親(50代)は昔の感覚すぎて、共感には乏しい。若い子の映画だね。と言っていました。
これを読んでいるあなたはどの世代でしょう?
私も還暦迎えました(笑) けど、あおいの切ない恋心や姉に対する申し訳なさから来る反抗心などにも十分共感しましたよ!あかねに共感するには 彼女が立派すぎました(笑)けどね。しんのと慎之介のぶつかり合いには ハッとさせられ、あぁ二十歳の頃の私が30の頃の私を見たら何て思っただろうなと…。
映画館から出てからも胸のドキドキが続いて 思わず空を見上げて深呼吸した私です。素敵な映画でした!
レビュー拝見いたしました。
私はあなたのご両親より若干下(49歳)のアニメファン(オールドタイプ:笑)ですが、かなり響きましたよ!久々、素晴らしい青春映画に出会えて良かったです。
うちらの世代(生まれた時から、テレビ放送で優良なアニメがあった)がギリかもしれません。