「ビターだけど、後味に深みを感じる物語」空の青さを知る人よ スキーヤーさんの映画レビュー(感想・評価)
ビターだけど、後味に深みを感じる物語
今回ちょっと長めになってしまいました、私はレビューを書く前には、なるべく他の方のレビューを読まずに書きたいと思ってますが、皆様のレビューの表題位は見えてしまいます、この作品、大人向けだと私も思います。
決して若い方向けではないと言っているのではありません、が、きっと、実感は沸かないのでは?と思います。
実際に進学高校に通う現役高1男子よりコメントを聞けました、「なんか、ドロドロしてて、ひいてしまった」との事。 私は「スッキリしてたんじゃ?」と言いかけて、言葉を止めました、多分、感じ方に違いのでる物語だと思います。
でも、あおいちゃんと同じ年頃の子供達に見てほしい気もします、進路に悩んでる子には凄く意味のある投げ掛けが入ってるのではと感じました。
私の解釈としては、先の事に何の保証もなくて、進む中、自分の求めていた道か、それでよかったのかと迷う事もあるけれど、でも恐れずに一歩前に踏み出して行くしかないんだ。みたいな感じ?
そうだとしたら、大人になんなきゃ実感沸きませんよね。
あおいちゃんの心情にも、あか姉の心情にも、二人のしんのの心情にも凄く自然と寄り添えました。
私はこの様なストーリーに深みのある物語が好きなので、評価は高いです。しかも、エンディングで脚本が岡田磨里さんと知って納得しました。
決してハデさは無く、やたらに泣かせて来る映画ではありませんが、所々にうるっと来るシーンがありました。
ほろ苦く、ビターだけど、最後、エンディングで救われる、本当の意味で凄く夢のある映画だとおもいます(現実にはこの映画の結末の様に行かない人も沢山いる、でも・・・・)。
そういう意味で空の青さを知るって事?