「意外とラフに見られる」ベル・カント とらわれのアリア KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
意外とラフに見られる
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鑑賞まえは結構重たい映画かなと思ったら、いい意味であまり頭つかわずラフに見られる作品だと思った。
死人もテロリストとマネージャーと渡辺謙だけだしね。
マネージャーも渡辺謙も誤射だし気分が悪くなるような殺され方は描かれていない。
メッセージ性としてはテロリストとはいえ一人の人間であり、本来は理解しあえる者同士なんだということだと思った。
今回同じ屋根の下で暮らしていく上でテロリストと拉致被害者の間に友情や恋愛、家族愛みたいなものまで芽生き描かれていた。
その為テロリストが射殺された時は、救助された喜びよりも悲しんだ者ばかりだったのが印象的。
それ以外には特に大きな描写はなく、ある意味安心してゆっくり見られる作品。
個人的な価値観としてはテロリスト、テロ行為は断固として許される行為ではないと理解しているため、どんなに根はいい者でも、テロ行為をしてしまった時点でそれ以上の理解はやはり芽生えることができない。
渡辺謙が最後にテロリストを庇って死ぬシーンも、きっかけはテロリスと被害者の出会い方だったとはいえ、一人の人間の命として大切に扱い庇う行為に至ったってのはわかるが…なんかそれ以上のものがなく呆気なく終わったように見えた。
決して退屈に感じたり、つまらない作品ではないが格段新鮮味や驚き、考えさせられる作品でもなかった。素直に見て楽しむのが理想なのかな。
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