「批判の的は…」ベル・カント とらわれのアリア Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
批判の的は…
日本企業の工場誘致を目論む南米某国の副大統領邸で開かれたオペラ歌手ロクサーヌ・コスのコンサート中、南リバタリアン運動の戦士と名乗るテロリスト集団に占拠され、全員人質となる話。
公邸での長期間にわたる人質事件と日系人大統領というところとかは実際の話がモデル。国旗も似てたけど。
テロリストはミズ・コスを除く女性と子供や病人は開放し、非合法収容所に入っている政治犯の釈放を要求するも受け入れられず、立て籠もりが長期化する中で人質達や犯人達の関係が変化していく。
一見するとそんなアホなとなるかも知れないけれど、どこまでかは別にして、この変化は実際にもあった話であり、確かにそんな緊迫した状態を長くは保てないよなと感じるし、作中でのその内容は人間らしくて面白い。
そしてそこから迎える終わりの時。
そのリアクションは現実的とは言えないものもあったけど、ドラマとしてはとても良かった。
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