劇場公開日 2019年11月15日

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「予想以上に感動する作品だった」ベル・カント とらわれのアリア SHさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5予想以上に感動する作品だった

2019年11月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

確かにオペラの口パク感は甚だしかったし、実際のテロをドラマチックにし過ぎだったり、つっこみどころはあるものの、うまい具合に人との関係性でもって感動的な作品になっているなぁと感心してしまった。その人間関係の構築と破壊が多少安易で嫌悪感を催すことも否定できないけれど─。
絶対的な加害者被害者という描き方をしていなかったところも引きつけられた一因で、むしろ権力の横暴みたいなものを描いているように感じたので、予想外の感情に触れてきた感じだった。欲を言えば、凶行に及んでしまう要因なんかを深堀してほしかったなーというところ。
音楽そのものは非常に情緒的で、作品を印象深いものにしていたように思う。
いろいろと自分の予想を裏切ってくれる素晴らしい映画だと思った。

SH