劇場公開日 2019年10月4日

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「現代と違うテロリスト」エンテベ空港の7日間 小町さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5現代と違うテロリスト

2019年10月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

自分の命も人の命も何とも思ってないような現代のテロリストと違って、70年代のテロリストは人質は交渉をするための手段でしかなく、その違いに驚きました
空港での危機管理のなさ、大統領が平気でテロリストに協力したり驚く事が多いです
ダニエル・ブリュール演じるヴィルフリートと、ロザムンド・パイク演じるブリギッテの西ドイツ人のテロリスト2人からの視点が多かったし、人質に優しさを見せたり冷酷なテロリストに徹しきれない2人を憎む気持ちにさなれませんでした
もう祖国には帰れないという思い、迷いがありながらテロリストとして人質に銃を向けてるように思えました
自分たちはナチスではなく革命家、そういう言葉にもドイツの悲しい歴史を感じました
特殊部隊を派遣する決断が国防相の言葉だと言ったイスラエル首相は責任を負いたくないというように見えてしまい、それではこのような争いは解決できないのではと思えました
作戦は成功して良かったけど、今でも和平交渉ができていないイスラエルとパレスチナ、本当の意味での成功はいつになるのかと思います

小町