「悪い事が続いても生きてりゃ良いことある」グリンゴ 最強の悪運男 KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
悪い事が続いても生きてりゃ良いことある
キノフィルムズにて試写会鑑賞。
予告で見て期待してた通り終始笑い要素満載のコメディ映画。他の作品と比較することはあまり好ましくないかもしれないが、同じくS.セロン出演の今月初旬に公開されたロングショットよりも下ネタ要素が少なく笑い要素が多いような気がした。
とにかく楽しいと言った作品。
内容はというと主人公のハロルドが友人のリチャードに裏切られ会社を首になる事を事前に知る。同時に奥さんから離婚も突きつけられる。のちにその相手がリチャードと知る。
復讐を誓うハロルドは自らがメキシコで誘拐事件の被害にあったと装い会社から身代金としてお金を巻き上げようとするが、保険の関係でハロルドは死んでくれた方が会社の利益となる事がわかり、リチャードが兄にハロルドに殺しの依頼をする。
またハロルドの会社は違法薬物の売買を裏で取引しており、その取引先のマフィアからも命も狙われる。
とにかくやることなす事が裏目に出てなにをしても最悪な状況に追い込まれる。
それでものらりくらり事を交わし最後はメキシコでバーを開き幸せを掴み、悪者達はしっかり制裁を受けるハッピーエンドの作品。
ハロルドの哀愁がとにかく笑える。ここまで悲劇が続くと映画と言えども笑ってしまう。コメディ映画のため多少強引な展開はあるがそれでも面白い。
ハロルド程じゃないにしても人生なにやってもうまくいかない時期って確かにある。でもそんな時期が過ぎると気づかない間に幸せが待ってたりする。
幸せほど気づきにくく不幸ほど記憶に残り、あれこれ深く考え穴にハマってしまうが、ハロルドのように辛い事が続いても不幸なんかも笑って、のらりくらり生きていくことも人生の一部なんだと感じた。
まぁそんな深く見るような作品ではないかも知れないけど、約2時間あっという間で終始楽しく鑑賞できる作品だったと思う。