「マカヴォイじゃなくてジハード」世界の涯ての鼓動 茉恭(まゆき)さんの映画レビュー(感想・評価)
マカヴォイじゃなくてジハード
ヴィム・ベンダースという監督をよく調べてから観れば良かった!
とにかくフツーじゃない。
斜めとか、そんなフツーじゃなく、どう考えればこんな演出になるのさと酒でも交えて話を聞きたいくらい、とにかく、変だ。
生涯を実感した主役2人の出会いや、相手の依存度、輝かしい5日間の演出など、コッテコテのラブロマンスを見慣れている、中身厨二病の私には、
どうも違和感だらけで納得がいかない。
しかもふたを開けてみれば、ジハードがメインですよ。
海洋数学なんて小難しいものが、ちょいちょい入ってくるけれど、
彼女の不安であるとか葛藤であるとか、マカヴォイが相手のカットバックは、見ていて休憩時間としか思えなかった。
とにかくマカヴォイは相変わらずの天才ぶりで、
終始、彼の生存にだけ集中してしまう。
ところどころ、刺さる台詞が多く、
考えさせられるテーマが多く残った。
監督の表現云々よりも、
マカヴォイ凄かったなーが残る作品。
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