「良作ホラーゲーム」サマー・オブ・84 まるまるさんの映画レビュー(感想・評価)
良作ホラーゲーム
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まず、前半の展開はおそめ。
私はそこまで年取ってないので、15ってこんなんか?など自分の記憶と比べながら見ていた。
ノスタルジーを感じている人も多いようで、文化が違くてもノスタルジーを感じられるというのは、映画の雰囲気作りが、80年代の漠然としたモノを上手く捉えている証拠であるのかもしれない。
実際、話が展開する範囲は殆どが郊外に限られていて、その狭さは子供時代特有のものと言え、またそれが、この作品の1つのテーマである郊外の閉鎖感を強くしている。
それ故に、最後の展開はまるでホラーゲームのラストステージのようで、話全体から浮いていたし、そこまでの持っていき方も詰めが甘い所が多く、残念に感じられた。
ホラー映画としては、驚かせ方が一辺倒であった点を除けば、ごく普通で、最後の後味の悪さも王道だったが、デブの友達が死んだのはあまりにも可哀想で、死に方も、かなりサックリと時間的にも物理的にやられてしまって、個人的に、衝撃的なシーンだった。。。ぶっちけ、鑑賞後1番焼き付いたのは、いつか殺される恐ろしさよりも、普通に良い奴だったデブの彼の存在だった。
殺人鬼の動悸は、はっきりと語られることはなく、時々はさまれる日常パートも、中途半端で、何を目指したのかイマイチ分からなかったが、ニヤニヤしてしまう所も多く、色々な意味で終始ドキドキできて、楽しめる映画ではあった。
正直もっと軽い話題だと思ってたから結構ずっしり来たけどね…
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