「「息子のしたこと」じゃなくて「父親のしたこと」」息子のしたこと kekeさんの映画レビュー(感想・評価)
「息子のしたこと」じゃなくて「父親のしたこと」
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父性とは。
大まかなストーリーに対して、最後に判明するオチが加わる。
前半
息子がボコられて父親が復讐する
後半
「恋人をレイプした」息子がボコられて父親が復讐する
この間、父親は犯人たちをひき逃げしたり殺したりする。
すぐに足がつく雑なやり方で。
他の映画だと主人公が異様な戦闘スキルを身に着け華麗に復讐をこなす。
もしくは武力行使じゃなくても最後には(裁判などで)報われたりする。
報われなかったら主人公が絶望の雄叫びを上げたりする。
しかしこの映画は上記のどれにも当てはまらず、胸糞悪さだけを残して去っていく。
なんと父親がレイプを肯定しちゃっている。
その考えに至る理由や過去も描かれず、感情表現に乏しく、息子はずっと昏睡状態。
「息子だから」という設定だけでは行動に対してこちらがどう受け止めたらいいか悩む。
その行動のみ気持ち悪くなっていく父親にひたすら焦点が当たり続けている。
彼のやってきた行為で息子を正しく導けるとは到底思えず。
父性を発揮できない父親の有り様を見せられる映画だろうか。
・残り火
・レフト -恐怖物件-
・フラクチャード
・その住人たちは
・シャイニング
ひとくくりにできないが、ダメ親父が出てくる映画たち。
個人的にはフラクチャードを勧めたい。
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