劇場公開日 2019年7月19日

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「北風工作」工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5北風工作

2020年2月17日
iPhoneアプリから投稿

中盤までスパイ映画特有のバレるバレないの緊迫感。転じた終盤の流れ。冷戦の終結とともにスパイが用無しになる展開はハリウッド映画で幾度と取り扱われたテーマでもある。敵を放逐するのが任務であるが、敵がいるからこそ成り立つ矛盾。あながちフィクションとも言えぬ韓国のお家事情。仮想敵を置いて国を纏めるのは政治の常道。現実を一歩でも前進させようとする暗黙の同士関係が、政治の虚構に対照的に浮かび上がる。秀でた政治ドラマである。

Kj