劇場公開日 2019年7月19日

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「焦燥感、緊迫感がラストまで続く、そして最後は」工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男 さんにん@㌦㌦さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0焦燥感、緊迫感がラストまで続く、そして最後は

2019年10月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

予備知識なしの久々の韓国映画だったが、これまで見た韓国映画で一番の内容だった。
最初から最後まで一瞬たりとも目を話せないストーリー構成と演出に、見る側は、否応なしに焦燥感に駆られ、緊迫感に包まれたままの状態にさせられる。二時間を超える間、その状態が続くゆえ心理的にはサスペンスというより恐怖映画の範疇といえるほど。
それが、脚色はあるにせよ、史実に基づくものというのだからなおさら。ただ、1995年当時に携帯がそれほど流通してたのかは疑問ですが。
現実にスパイが暗躍している歴史の裏舞台を垣間見れ、現在形で同じ民族である同胞が分断されている朝鮮半島の悲哀を感じさせられる意味でも一見の価値がある。
そして緊張感が続いた最後に待っているのが安堵感。これに見る側は救われる。
無駄のない佳作でした。

さんにん@㌦㌦