歎異抄をひらくのレビュー・感想・評価
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親鸞会のカルト映画です。
かつて、親鸞会の会員でしたから、ハッキリと申します。この映画は親鸞会が作った映画です。あの団体はカルト以外の何者でもありません。浄土真宗の教えは話されませんし、邪教かつ異安心以外の何者でもありません。この映画でも同様でした。
また、会員から布施という名の大量の献金がされています。布施などの善をしなさい、しなければ地獄にまっ逆さまだぞと、脅迫するかのように布施を勧めてきます。皆さん、気をつけてください。
自分がずっと考えてきたことだった
ニュースとかで凶悪事件を観ると、犯人がその事件を犯した事実から頭に入ってくるから、他の国民と同様、怒りの心に満ちてくる。ところが、映画やドラマで犯人視点の描かれ方をしていると、どこか同情できたり、なんなら上手くいくように応援している自分が見えてくる。もしかすると、人間は誰でも、まだそういう縁が来ていないだけで、生まれてきた環境とか置かれた状況次第で何にでも手を染めてしまうのではないかとずっと思っていた。そう考えると、単純にこの人は善人、とか悪人とか区別できないんじゃないかと思った。もし一時的に人間の判断で区別したとしても、それはまた時間が経過して状況が変われば変わってしまうものである。
この歎異鈔の映画と解説本を読んで、そこがよく納得できた。映画の冒頭でなぜ人間は魚を捕るのか、というシーンがあったが、よくよく考えれば、私たちは当たり前のように動物を殺して食べ、本当に無意識のレベルで大量の罪をおかしていることが分かる。おいしく残さず食べることが、人間のできる最大の罪滅ぼしのようになっているが、動物からすればたまったものじゃない。本当に無意識のところで、「自分さえ良ければ」という心が根底にある。動物を殺して食べていることは分かりやすい話だが、他にも無意識のうちに私たちが行なっている膨大な悪行が、仏の眼からははっきりと見えるのだと思う。
たしかに、外面さえ良ければ心の中でどんなに人を殺していても善人なのかと言われると違和感がある。腹黒いという言葉に良いイメージが無いのと同じことだと思う。
「すべての人間は悪人」というのは歎異鈔の重要なテーマの1つであり、また理解が最も難しいものだと思う。しかし、ここを理解することが仏教を深く理解することに繋がると思う。
教材としてなら・・・
動画としてはよく作られていましたし、背景などもきれいでした。
ストーリーは最初から最後までまったりと進み、クライマックスといえる部分があるのかないのかいまひとつピンときませんでした。
音楽も特に暗いというわけではないですが、ずっと単調な感じがしました。
ただこれを親鸞聖人や歎異抄を学ぶ教材として使うのであれば、よい出来なのではないかと思います。
歎異抄の、全ての人が悪人という考え方は、キリスト教の原罪に近いものを感じますし、阿弥陀様の救いによる絶対幸福を実現するというのも、キリスト教の信仰に近い感じがします。
悪人正機の考え方の一つとして、悪行を「実行すること」より「心で描く」ことの方が罪が重いというのは、かなり厳しい考え方かと思います。
悟りのレベルが相当上がった人ならともかく、普通の人には険しすぎて自分を責めるだけになってしまうと思います。
結局、親鸞聖人はどれほどの悟りをもって説法等をしていたのでしょうか?自分も悪人だと言ってごまかしていたようにも見えます。
アサさんはかわいくて好きになりました(笑)。
なぜ親鸞の言葉を求めずにおれないか
親鸞の教えを求める動機はいろいろあると思いますが、個人的には親鸞の出家の動機でもある“死後どうなるか”という点が最も重要だと思ってます。
仏教の話自体は、人生の暗い部分を見つめなきゃいけないようで毛嫌いしてました。ところが一度自分が溺れて死にかけた時、今まで聞いてきた事の重大さが分かって驚きました。
人生が、本当に言われていた通り、何の前触れもなく一瞬で終わってしまう衝撃と、何より最も恐怖は「まって、今から自分はどこへいくの?!」という不知でした。
今まで自分が誇りにしてきたこととか、気にかけてきたこととか、全部どうでもよくなり、すべての関心がこの一点だけに集中されました。
たった1人で暗黒に突入する焦りと不安は、まだまだ生きてられると思ってた時には想像もしなかったものであり、今まで聞いてきた話は決して恐怖を煽られている訳ではなく、紛れもない事実でした。
映画の中の、いまから処刑される、というシーンのとき、あの瞬間を思い出して、辛くなりました。
暗い部分を忘れてどう好きに生きても結局”自分はやがて死ぬ”こと と“死後どうなるか分からない”というこの2点は絶対に変わらないと思うと、何をしても空虚に思える。そんな自分は、第一章から親鸞の心からの歓喜の言葉に満ち、人生の目的をはっきりと述べられた歎異鈔の言葉を求めずにいられなくなります。また、多くの偉人がこの歎異鈔を賞賛した理由も、まさにここにあると思います。
この映画は、そんな歎異鈔に初めて触れる人目線で描かれているので、どの人が観ても分かりやすいと思います。映画で気軽に、深いことが教えられている歎異鈔に触れることができるのは素晴らしいことだと思います。
近い未来、浄土真宗の流れを変えたと評価される
親鸞会の映画だとわざわざ、念を押していっている人があるが、原作の「歎異抄をひらく」の著者が、会長の高森顕徹氏なのだから、当然、親鸞会の映画。わかって見に行っている。
前作の「なぜ生きる」では、里見浩太朗、本作では、石坂浩二という、私の年代では垂涎の名優です。映画の中で主役の唯円が子供の頃「へいちゃ~ん」と呼ばれているのを聞くと、大橋巨泉が石坂浩二を呼んでいるようで間違えそうになった。といっても若い世代にはなんのことかわからないだろう。
YouTubeで「世界まるごとHow much」でも見て確認してもらいたい。
話は脱線したが、親鸞会も伝え方が変わって来ていると思う。ストーリーも親鸞像も、大衆に受け入れやすくなっている。作画崩壊以外、非の打ち所がない。ここまでの俳優、声優を揃えられたのは外部からの支援があってのことだと推察できる。浄土真宗のスタンダードは客観的にみて「歎異抄」で勝負に出た親鸞会に傾いている。
仏説まこと
真実を伝えようとすると反発したり攻撃したりする者が必ず現れると、親鸞も蓮如も仰っていました。ブッダにさえ敵がいました。この映画でもありましたし、前作にも描かれていることです。親鸞が正しい仏教の教えを広め、死刑宣告までされたことを思えば、現代のSNSでの誹謗中傷は必然的なことなのかもしれません。
この映画において、極端に評価の低いレビューは、総じて内容を議論するものでもなければ他の歎異鈔の正しいと思う解釈を提示するものでもなく、この映画を作った団体を批判するものばかりです。逆にどんな強烈な妬みとか恨みがあるのかと、勘ぐります。ふつうの一般人は絶対書かないような内容で悪意に満ちているので、どういう人が書いてるのか想像できます。
親鸞を殺めようとした作中の弁円が浮かびます。
隠れた名作になる予感
歎異抄入門中の入門?
今、世界に必要な映画
連日満席・オーディエンス全体から涙
良いという口コミをさんざん聞いたので、7日から公開されたということで朝から、関西の映画館で観てきました。ネットで予約していたから良かったものの、着いたときにはすでに完売していました。
自分自身、親鸞といえば浄土真宗のファウンダーだという認識くらいしかなかったのですが、正直映画を観てこんなに感動するとは自分でも思いませんでした。娯楽映画にある、泣けるとか、感動するとかと同じレベルの感想ではないです。
映画全体にただただ圧倒されたという感じです。
観客席からは、すすり泣く声が絶え間なく聞こえていました。雰囲気ももちろんそうですが、泣けるのはやはり仏教の教えの内容の深さだと思いました。
今まで知らなかった世界へ突入した感じです。
どんな人にもおすすめです。
思わず、観てからすぐにレビューサイトに飛んできました。
救いに差別はないようですが相手を限定した映画です。
いままでの「親鸞」像を覆す
賛否両論ありますが
親鸞会
Very profound movie
I am from Germany. I went to see this movie right After I heard that this kind of buddhist stuff is coming up. I had been interested in how Buddhism is taught in Japan. I can say that this movie definitely changed my perspective on life. I found what is taught in “ Tannishō” really logical, consistent and understandable. Besides, It leads you to know your true self.
Btw, I can listen and understand Japanese so I got no problems. But I want a lot of people to see this movie. Especially those who are interested in Japanese culture or religion. I seriously wish this movie would be translated and spread all over the world.
自分という存在をそんな視点で見たことは無かった
自分は大学時代からボランティアに励み、凶悪事件がおこれば加害者を2chで叩き、自分のことをこれっぽっちも嫌な人間だとか悪い人間とは思ったことが一度もなかった。
むしろ自分は一般的には善い人間で、死んだら天国にいけるタイプだと思っていた。
一方で、心の中で思うだけなら誰にも迷惑かけないし自由だとあらゆる酷いことを考えたりもした。無意識のうちに心で何人を殺したか分からないほど。
けれど確かに、本当の自分はどういう存在かを考えると、心の中の自分が本当の自分なんだとこの映画で気付かされた。
心がなければ行動しない。自分という人間は、外から見える行動から判断できることではない。大元は心なのだ。
そう考えれば、自分は、いや全ての人は皆間違いなく極悪人である。
悪人なのにいい人
作者の本気が伝わる
素晴らしい原作と美しい映画
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