「自分という存在をそんな視点で見たことは無かった」歎異抄をひらく ぶんち◎さんの映画レビュー(感想・評価)
自分という存在をそんな視点で見たことは無かった
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自分は大学時代からボランティアに励み、凶悪事件がおこれば加害者を2chで叩き、自分のことをこれっぽっちも嫌な人間だとか悪い人間とは思ったことが一度もなかった。
むしろ自分は一般的には善い人間で、死んだら天国にいけるタイプだと思っていた。
一方で、心の中で思うだけなら誰にも迷惑かけないし自由だとあらゆる酷いことを考えたりもした。無意識のうちに心で何人を殺したか分からないほど。
けれど確かに、本当の自分はどういう存在かを考えると、心の中の自分が本当の自分なんだとこの映画で気付かされた。
心がなければ行動しない。自分という人間は、外から見える行動から判断できることではない。大元は心なのだ。
そう考えれば、自分は、いや全ての人は皆間違いなく極悪人である。
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