「雰囲気作りは良いのに」復讐者のメロディ ほくほくさんの映画レビュー(感想・評価)
雰囲気作りは良いのに
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邦題がまず最低。原題「A Bluebird In My Heart」のイメージをぶっ壊している。
内容もキャストの見た目もレオンを求めすぎているような感じで、でも雰囲気も含めてそれが良くもあり、でも内容が‥‥というなーんか惜しい作品となってしまった。
まず娘がストーリーの為の行動を取りすぎる。まともな母親がいるにも関わらず何も教育してこなこったかのように、この作品のために年齢も含めて設定された形で生まれたかのようで、今まで生きてきた形が見えない。
なので、出所したばかりのタトゥーだらけの男や売人とも平気で仲良くなってしまう。
大事な話なのに夜に電話で伝える母親もどうなのか、と思っていると自暴自棄気味だった娘は顔見知りの売人から性的暴行を受ける。
で次の違和感が出所してきた男とストーリーに関して。
ホテルの娘を助け手当てをする尺で使いたかったのか、一旦売人が逃げる。後日偶然にも仕事先で見つけてしまい、白昼堂々殴り殺してしまう。
事件の日に不意に、又は頭に血が上って殺してしまった方が自然な流れだった。男の葛藤や抑えられない感情などがとても軽く見える。
母親の協力の元、逃走する展開も、うーん。男がそもそもなぜ服役していたかも分からない。極悪人だったのか、反省していたのか、不運だったのか、など表現された上での犯行や逃走であれば感情移入もできるわけで。
こんなに雰囲気作りが出来ているのに、とても残念。
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