劇場公開日 2019年11月29日

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「台湾ノスタルジア・アニメ」幸福路のチー バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 台湾ノスタルジア・アニメ

2025年9月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

癒される

1975年生まれの女性が自らの半生を振り返る現在と過去とを描いていくアニメ映画で、監督の半自伝的な作品とのこと。過去のシーンは歴史の流れもちょっとだけ背景にしながら、夢や幻想も交えたファンタジックな描写を含んだ展開となっている。『ちびまる子ちゃん』×『おもひでぽろぽろ』といった感じの作風で、ちょっとだけ『クレヨンしんちゃん』風味と『魔女の宅急便』風味もあり。

主人公の声を演じているのは人気女優のグイ・ルンメイで、正直僕の目当てはそこでした。とはいえ声だけだからな~と今一つ気が乗らなかったのも事実で、それが映画館では観逃してしまった理由の1つでもある。だが観てみると実際よくできたアニメ映画でまあまあ面白かった。切ない系の映画でした。

劇中で80年代の子供たちが日本のアニメ『ガッチャマン』に夢中になってるシーンがあるんだが、台湾でも放送されてたんだな。日本のアニメという説明もなく唐突に出てくるんで一瞬わかんなかった。その年代の台湾の人にはノスタルジーを感じさせるエピソードなのかも。

バラージ