「ベティちゃんが良かったなぁ。」幸福路のチー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ベティちゃんが良かったなぁ。
アメリカに帰りたがっていたベティとアメリカから帰ってきたチーが対照的だったことも印象に残ります。全体的には台湾の政治状況や大地震などの社会的背景でノスタルジックに描いたアニメなのですが、学校では台湾語が禁止で北京語で喋るように言われていたことで、そんな史実を知らなかったため、頭がちんぷんかんぷん。親日国なのにこれほどまでに無関心だった自分を恥じてしまいます。
ある本を読むと警察に連れていかれるとか、視界がすべて白黒になってしまった従弟のウェンなど、彼の生き様もちょっと知りたくなってきました。平凡な生活だけじゃない。世の中は常に変化していくものだとも感じましたよ。もう一人、小学校入りたての頃にはいじめっ子だった少年も大地震で・・・。
冒頭の映像変化の世界が今敏風だったので、これは凄い!と感じたものの、あっさり夢落ちとなり、その後も回想シーンなどで突拍子もない映像があっただけ。もうちょっと弾けた演出があればな~などとも感じました。
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