甘いお酒でうがいのレビュー・感想・評価
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他者とは深くは関わらない等身大のライフスタイル
あくまでも評論子の主観的な見方なのですが…。
こういうライフを選ぶ女性は、これから増えるのではないでしょうか。
自分の仕事を持って働き、経済的に必ずしも男性に依存する必要のない女性は、ますます多くなっていくでしょうから。
本作の佳子(松雪泰子)のように、他者との深い関わりを持たずに生きることは、利害関係に巻き込まれたり、他者から被害を受けたりしない、安定・安心な生活を大切にしていることの証のようにも思われます。
そういうライフスタイルの「モデルケース」のような作品だったように、評論子には思われました。
悲喜交交なOL川嶋佳子のアラフィフの日常。
2019年。監督:大九明子、脚本・原作:じろう
松雪泰子演じる独身アラフィフの派遣社員。
うら寂しさがハンパない・・・のに、どこか人生をエンジョイしてる。
タイトルの「甘いお酒でうがい」
うがいで喉を鍛えるの?!?お酒で寂しさを麻痺させてるの?
独身OL川嶋佳子(松雪泰子)の日記のモノローグで、佳子の風変わりな日常や感性を
描いています。
佳子のアラサーの同僚の若林ちゃん(黒木華)
この黒木華演じる若林ちゃんが、天使で天使で天使で。
こんな優しいヒト、居たらいいなあ!!
(私の隣にも現れて!!)
佳子は若林ちゃんに、どれ程に慰められてることか!
なんと若林ちゃんの取り持ちもあり、佳子は二回り近く年下の岡本くん(清水尋也)と、
好き合う関係になるのだったのだ。
なんだかこの恋、ハタで見てるわたしには、危なっかしい!!
けど、佳子に作者は悪意なんかみじんもない。
佳子の幸せ、全力で願ってるもんね。
原作者は吉本のお笑いコンビ・シモンヌのじろうさん(現在42歳)
川嶋佳子はシモンヌの持ちネタのコントで、それを日記形態で連載したのが、
本として出版された。
じろうさんは、どうしてこんなに、アラフォーのオバさんの気持ちになれるのだろう?
謎だ!宇宙人だ!天才だ!
川嶋佳子さんのネガティブなのに、どこか達観したポジティブな日常。
若林ちゃんと岡本くんにも会ってやって下さいな!!
ちょっぴり癒されて泣けますよ!!
不思議
全くわからないww どーしたかった?そこが気になる?評価?そんなのいらない。そんな映画。
シソンヌじろうさんは唯一無二的でいつも面白い着眼点だなーと思うし、女性のことよく見てるなーって思うし、ある程度あるあるだから、これを本として出すのもわかるけど、この映画に何故??したのだろう。編集が暗い。松雪さんは好きだけど、小林聡美さん的な人2人いないしなぁ、、よくこんな風に映画にしたなぁ、、、逆に吉本に貶められてない?www
前半40分くらいまで観るのやめそうになる。
「お独り様」の日常
校閲ガール(?)の毎日が淡々と飾られずに描かれていてとても好感持てました。松雪泰子の誰にも読まれる事のない「心の声」のナレーションはとても良かったです。
黒木華の可愛らしい後輩っぷりは圧巻でした。
とても良かったです。
40代独身女性のモノローグ
独身女性の日常、日記を映像化した作品。
主人公のモノローグが延々と続く。こういう作品は
ストーリーに変化が乏しくなりがちで、
眠くなるんですが、
ところがどっこい、それがない。
監督さんの力量なんでしょうね、見事です。
カメラワークがとても印象的でした。
主人公の生き方をどう感じるのか?
見る人の立場によって、ずいぶん印象が変わる映画なんじゃないかな。
こじらせ女子を描いたら最高の監督なのだ‼️❓
松岡茉優の映画を観て、予感して、ノンの映画で確信して、これがとどめの映画なのだ。
この監督は、女子の深層心理を描かせたら超一流なのだ。
いや、男目線で感じるので、リアルなのかどうかはわからない。
でも、人間は、存在するだけで、奇跡だし、素晴らしい、そう感じさせてくれる、映画だ。
良い映画をありがとうございました😊
Aさんの日常、的な。
静か〜な、映画でしたが、
静か〜な中にも、
一つ一つの出来事を
じっくり噛みしめる、
深く見つめる、
そんな印象でした😊
松雪さんのヘアスタイル、
服、部屋、小物、
派手ではないけど
いちいちおしゃれ。
華さんの雰囲気もステキ。
最後のサングラスも、
すごく良かった😊
遅れ馳せながらでしたが、
観て良かったです😊
最後のシーンの涙、
すごくわかるような気がしました☘️
【考察: 「客観主義的非主体的人物」と「客観主義的主観主義者」】
この作品、前に鑑賞していたのだけれど、ちょっと面白おかしくも、切ないし、よく考えれば、今の僕達に繋がる構造が見えてくるようで、実はまた分からなくなって、レビューを放置していた。
この作品は、世の中でちょっと取り残された感のある人に向けた賛歌だ。
こうした日々のささやかな出来事まで物語のようにするのは、そんな昔からあったわけではない気がする。
やはり、SNSで日々、出来事をアップする人が多くなっていることが影響しているのだろうか。
因みに、「客観主義的非主体的人物」とは、佳子のことだ。
自分をよく観察しているが、何をどうしようとか、こうした方が良いとかモチベーションがほとんど感じられない。
本当は葛藤があるのだけれど、なかなか表面に出てこないといった方が正解かもしれない。
前者の表現は、佳子に共感する人から反感を買うかもしれないが、後者は、もしかしたら、なるほどと思ってもらえるかもしれない。
若林ちゃんは、「客観主義的主観主義者」だ。
対義語を重ねて、意味不明かもしれないが、以下のような説明でどうだろうか。
一見、客観的にまわりを観察しているように見えて、実は、かなり自分の主観に基づいて発言・行動する。
うわべだけ客観的とも言える。
「女の子って、こういうものよ」とか、
「女子のこと、分かってないんですねー」と、僕に言ってくる女性は、大概、このタイプだ。
このタイプは、この映画のように、余計なお世話が奏功する場合もあるが、実はそうじゃないことが多い気がする。
さて、この作品は、僕達の生きる世界で、ある意味、曖昧で、どのカテゴリーからも漏れそうな人たちを指しているのかもしれない。
一昔前だったら、一定の年齢で独身の女性は肩身が狭かったかもしれない。
でも、今は、ちょっと変化している。
しかし、独り身を感じることはさみしい。
世の中は、ジェンダレスな方向へ突き進んでいる。
しかし、女性であることを意識するのを止めろと言われても・・・・簡単には変われない。
今、僕達は、目標を明確にして、多様性を受け入れて、たくましく生きるように迫られている。
ワークライフバランスという言葉は、仕事中毒はダメよという意味だと思うが、生活をするために、それなりのハードワークは絶対必要だ。
多様性だって、人によっては、結構、窮屈かもしれない。
ただ、考えてみると、こんな感じの人は、かなりいるような気がする。
やっぱり、この作品は、変化する世の中でちょっと取り残された感のある人たちへ向けた賛歌だ。
黒木華の歌唱シーンに何故か泣いた。
支持。
人は誰かに見出される為に生き続ける、40を超えても、か。
めっきり誰にも見出されていないな。
世の風潮ゆえか。
同テーマに群像で挑み恋愛沙汰を避けた架空OL日記 に軍配。
黒木華、自己ベスト演、猛烈に可愛い歌唱シーンに何故か泣いた。
感じた明るさ
エッセイを、そのまんま映画にしたような作品。
自分でも読み返さないつもりで書いている日記とのことなので、その日起きたこと、感じたことが、映像で次々に示される。
それを2時間観せるのは、大九監督、すごいと思う。ただ、観に行く人は、そういう映画だって、理解して観に行くといいと思う。そうでないと、「今のエピソードは次はどうなるの?」と期待して拍子抜けする、の繰り返しに疲れちゃうよ。「感覚のまま、ただたゆたう」見方で、ぜひご覧ください。
いっしょに観た家族は「着てる服が、最初から最後まで全部可愛いかった」と言っていた。俺もそう言われるとそうだったな、と100%同感です。
おまけ
キネカ大森で観たが、上映前にショートムービー「もぎりさん」が上映された。「あれ、今でももぎりさん上映してんの?」と不思議に思ったけれど、大九監督の監督作の特別上映だったんですね。得した気分。
#100 冒頭に出てきたリュック、マジで欲しい❗️
初っ端の白いキャンパス地に本革の持ち手のリュックとか、赤い斜めがけボディバッグ風ショルダーとか、全編に渡って出てくるバッグがどれも可愛くて私好み。
画像的には靴の方に力を入れてるのかもしれないけど、若林ちゃんのも含めてお洋服もバッグもめっちゃセンス良いの〜。
ストーリー的には、回りも年下の男の子とお付き合いするより、見知らぬ男性と一夜限りの関係を結ぶほうがよっぽど現実的に見える私が古臭いのか?
他人の日記を隠れて読んだ気分で見る映画。
分かる分かる( ˘͈ ᵕ ˘͈ )
周りから見たら少し寂しく見えるかもだけど
本人的に全然楽しんでいる
ある意味達観したアラフィフ(アラフォーかも?)ライフ
自分はもう産めないけど、と他人の子供を見て楽しんだり
遠い記憶の遠い友達たちや
見知らぬ人の心の隙間が気になったり
頑なにマイクを握らないカラオケBOX、だけど
誘ってくれる職場の後輩が一番近い存在だったり・・・
取り留めのない一言一言がミョーに納得&共感出来て
あっという間に終わっちゃった
恋の予感♬チリンチリン♬
私にも聞こえてきたらいいな笑
とても男性が書いたと思えない内容でホント驚きです🙀
優しい映画
「捨ててよ安達さん」が面白かったので、同監督の作品ということで観に来ました。
ストーリーは、ハイミス(死語)の日記という形。淡々とした日常に少しのサプライズ。どうかすれば自意識過剰の鼻持ちならないものになりかねないのに、ヒロインの慌てず騒がずのフラットな姿勢がとても慎ましく見えて、優しくて切ない。(子供のことやお母さんのことが時々はさまるが、おそらくどちらも失われている)
それを支えているのが、空や雨音や人の声。いいことあったときの鈴のような音。そういった演出が今のようで思い出のような、そんな切なさをかき立ててくれる。
そして、なにより、若林ちゃん!!私も若林ちゃんみたいな友達がほしい。
映画館でまったりボーっと過ごす
等身大って言うけど、こんなに堂々と素のままで生きられる中年はそんなにいない。
みんなもっと足掻いてる。はず。
あと、あんなに綺麗な中年女性はいない。
松雪泰子だから許される場面が多かった。
役者さんがみんな上手くて、時々人物にやきもきしました。
どーん!とか、バーン!とか、う~んとかしたくない時にオススメの映画です。
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