「無表情の向こう側」幸福な囚人 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
無表情の向こう側
心を病んだ妻に寄り添う口数が少なく気弱な男が心にハンマーを抱えていく話。
マウントの取り合いと陰口の絶えない生産性が低い腐った会社で働く主人公。
残念ながら仕事があまり出来る感じはしないものの、彼だけは腐った行動をしない中、同い年でパキパキの男が配属されてきて、交流し発破をかけられていく展開。
会社以外の描写でも強烈な力関係の描写をみせていき、その上発破というには強烈なモノを被せて来られて、みている側もどんどん陰鬱な気持ちになっていく。
幻視幻聴の描写も増えていき、何が現実かわからなくなって来たところで、まさかの展開にまさかの真実。
オープニングの描写から結末はわかってしまったし、起伏の小ささと描写のマイルドさや荒さに物足りなさあったけれど、ストレスと不快さはなかなか好みだった。
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