「周囲の大切さ」ファイティング・ファミリー KZKさんの映画レビュー(感想・評価)
周囲の大切さ
自分もスポーツやってた身からするとこういう映画はやはり勇気づけられ、とても興奮しながら終始鑑賞が出来るとても有意義な作品の一つであった。
まずなにより実話だからとても見やすい。無駄な伏線などはなく、ありのままのナイト一家の家庭をまずは描き、そこでナイト一家のことをある程度理解できた。
そして次に研修でのコーチ、ライバルや仲間との関係性を描き、そこでの苦悩や兄との苦悩を描いてくれペイジに感情移入がしやすく、そして最後はペイジの成功を見届けることができるわけだからとてもハッピーな気持ちで作品を観終えることができた。
今回ペイジはあらゆる場面で家族の存在が大きかった。
まずはプロレスに興味を持ち、その道へ導いてくれた両親、兄の存在。そこから中々自立ができず家族に依存してしまい、研修中では仲間やライバルとうまくいかず孤立してしまう。
一度は挫け逃げ出そうとしたときに家族と一時を過ごすことで再度研修に戻り、今までいい関係性を築くことができなかった仲間やライバルと絆がうまれ、辛い練習も互いに励まし合い乗り越えていってた。
序盤は研修仲間の女子レスラー達は意地悪のように見えた。確かにモデルやチア出身でペイジのように子供の頃からレスリングをしてた者と比べてると、観てる側の僕もどこかで彼女らを見下していた。
ただ彼女らも必死でやっている。彼女らのような存在を勝手な観念で存在を決めつけ、理解しようとしない。だからペイジも受け入れてもらえなかった。
ただ一度くじけた後にペイジはWWEデビューに全てを注いだ。その時には、理解しようとしなかった仲間やライバルを自ら歩み寄り理解しようとし、ペイジも彼女らも互いに成長し合う関係になった。
これもまたファミリーのような愛を感じた。
ペイジのようなヒーローもたった2時間ほどの映画の中でもとても多くの存在に支えがあったからこそ、スターになったといっても過言ではない。周りの存在がなければペイジといったスターが生まれてなかったかもしれない。
改めて周囲の存在の大切さに気づき、ペイジのようにがむしゃらに頑張る事の大切さを感じさせてくれた。