「内容がひどい」かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦 レモンさんの映画レビュー(感想・評価)
内容がひどい
私はマンガやアニメを通してかぐや様を知り、せっかく自分の好きな作品が実写化したのでこれを機に見てみようと思いこの作品を観ました。
ぶっちゃけた感想を述べると、酷いです。あんまりです。
俳優さんはあの難しい役をよくこなしていたと思いますし、自分は見ていてそんなに違和感はありませんでした。(藤原書記はやり過ぎかな…?)
しかし、いかんせん内容がひどい。
監督や脚本家の方は内容をよく読んでいないのか?と疑問を抱くほどに。
田沼さんが患者を蹴っていることがあったか?
白金父があんなに恩着せがましいセリフを吐いていたことがあったか?
石神も柏木さんも柏木さんの彼氏もあんなキャラじゃなかったはずです。
何より、花火編の後です。内容を知っていたので、巻き具合から花火編に持っていくんだろうなぁと思い、違和感はあったものの、知らない人が見てもわかるように良くまとまっていると思いました。面白い部分がカットされているのはもったいないですが、それは恋愛メインで売り出してる分仕方ないところだと思います。
しかし、その後の選挙編は酷い。原作と構成が違うから、オリジナルストーリーな分さらに酷い。
最初の違和感はかぐや様が恋の病を受け入れていたこと。かぐや様はプライドが高い故に白金会長への恋心を他人に見せない可愛い部分があるのに、その部分が一切なくすんなり受け入れてしまっているところ。
次に、応援演説中に石神会計がヘイトを始めましたが、石神と会長の間の信頼関係からして、会長から期待されてる石神は演説中にあんなことを仕出かす無責任なヤツじゃないです。
さらに、かぐやの演説です。
まず、拍手中にハウリングはないです。だって拍手が終われば自然に静かになる流れじゃないですか。藤原書記や石神会計の時も騒がしくなかったはずです。ハウリングの描写がやりたいから無理やりねじ込んだのかな?
また、かぐや様はバレやすい裏金や表立って感情的に相手を批判するようなキャラではないです。もっと知性的に相手をジワジワと絞め殺すタイプじゃないですか?
あと、ソーラン節のくだりも。
会長のイメージを壊しすぎですよね?白金会長はかぐやには完璧な自分しか見せないタイプですし、その努力を惜しまないタイプです。見せるなら完璧な姿を。少なくとも生徒に笑われるようなソーラン節は披露しないでしょう。
練習時間が足りなかった?かぐやの命がかかってるなら熱心な会長はそんなこと言い訳にしないで仕上げていくと思います。
まぁ、言いたいことは色々ありますが、それは私の理想も含まれてしまい、原作とはまた違った意向のものを求めてしまっているかもしれません。しかし、これだけは言わせてください。
原作を、キャラをもっと大事にしてください。
以上です。
私が思ったことをズバリ事細かに言い当てています
原作への愛が伝わってくるレビューですね
その上あれだけ酷い出来にも関わらずとても丁寧な物言いですし
本当に素晴らしい