「悪評前提で観たものの」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー ぺーさんの映画レビュー(感想・評価)
悪評前提で観たものの
結論から言うと好きでした。
悪評の根元たる終盤の展開も含めて。
序盤から終盤手前までかけては上手いこと5の良いとこ取りが出来ていて、戦闘シーンも上手く描かれていて、声優はキャラにもよりますがほとんど違和感なくよかったと思います!
声優陣のドラクエ愛あってこそかと。
特に、ビアンカはとても魅力的に描かれていたかと思いました。
結婚の一連の流れはビアンカの表情一つひとつが素晴らしかったと思います!
ここからはネタバレ要素が強くなりますので、映画をまだ観てない方は自己判断でお願いします。
終盤についてですが、一番良いシーンの流れが止まって正直私も「えっ…」となりました。
後述しますが敵についてもえっ…となりました。
でも最後まで見終わって振り返ってみるとかなりしっくりきていてスッキリしていました。
監督の伝えたい意図に関しても共感はできますし、入れるならあのタイミングというのもわかります。
エンディングに対する「終わってしまう…」という気持ちもかなり増してより良いエンディングになったなって感じました。
とは言え、★4つ止まりで残念だった点もいくつかあります。
1、最後の敵(井浦新さん)のキャラ設定が極端に世界観を壊しすぎてる…
せめて見た目はミルドラースでよかったんじゃないか、デジタル世界を消去していく説明が一気に興ざめさせすぎたかと。
もっと井浦新さんはさらっと流して現実世界のゲームスタートの回想に入って欲しかったかなと。
データ世界である伏線も引きすぎていたかなとは思います…
2、タバサも産んで…
5を楽しんでた人間として、今回のストーリーに必要なかったのはわかるし、そこに声優をあてるだけで人件費がかかるのもわかりますけど、タバサがいないだけで悲しくなってしまいます…自分のやってきた5じゃないって思ってしまいます。
残念だった点を熱く語りすぎてダメだったみたいに感じてしまうかもしれませんが、前述したように(タバサ不在の残念さは残りますが)振り返ってみるととてもスッキリ見終わる良い映画でした!
こういったバーチャルゲームが出たら私もぜひやってみたいなと思います。
私からはこの映画はオススメさせていただきます。