「勇者と同じ攻撃を食らったら、観客は死にます」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー atroposさんの映画レビュー(感想・評価)
勇者と同じ攻撃を食らったら、観客は死にます
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皆さんのレビューしている通り、良作のクライマックスで夢オチ的に氷水をぶっかけられたような映画でした。
この展開、脚本家の想定では
ラスボス:嘘の世界でいい気分になってんじゃねーよ(笑)
主人公:違う!この体験は本物だ!
観客:そうだ!!
というモノだったのでしょう。
実際は
ラスボス:嘘の世界で(略)
観客:それはそうなんだけど…
とドン引きでしたが。
主人公と観客の気持ちをシンクロさせるという意図は理解しますが、同じ精神状態に追い込まれて勇者ならぬ一般人観客の心はボッキリです。
そもそも、「ゲームでも、体験は本物」という結論を導く材料が事前にほとんど無く、唐突な回想と原作プレイ時の思い出だけで気持ちを乗せるのは無理があります。
コンピュータウィルスたるラスボスへの「実はあるキャラが監視役兼ワクチン」という解決作も監視役はともかく、ワクチンの方は伏線ゼロ。
せめて、ゲームのキャラクター達との絆が想定を越えた力を発揮した、とかなら多少は溜飲も下がったのですが。
※追記
口直しにスマホ版DQ5を買ってしまいました。そういう意味での宣伝効果は一定量ありそうですね。
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atroposさんのコメント
2019年8月11日
kossyさん
>>最初から主人公をVR
本当にそう思います。
序盤でVRバレ→中盤でラスボス顔見せ→後半は決意を固めつつ、ドラクエVそのものを守るために戦う
とかなら、ここまでボロクソには言われなかったんじゃないかと思います。
kossyさんのコメント
2019年8月11日
観たのは公開2日目だったのですが、
観客のドン引き状態はすごかったです。
あれだけ冷たい空気が流れた経験は初めてでした(笑)
最初から主人公をVRでプレイしているとか、
そんな構成だったら良かったのに・・・