「つらいです。」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー とっちさんの映画レビュー(感想・評価)
つらいです。
映画のレビューなんて初めてです。制作会社に直接言う場所もわからないので。
ドラクエ5は子供のころ楽しんだ世代です。
数年前に小学生の息子がゲームをするようになり、昔私が遊んでいたDSでドラクエ5をやっていました。最近は高学年でスマブラやフォートナイトをしています。周りにはドラクエを知っている子はいません。それでもドラクエ5は好き、あれは面白いと、よく親子の話題にもなっていました。数か月前からドラクエが映画化されることを動画で見つけて、ドラクエ5が映画化されるんだよ!ゲマが怖い感じ!キラーマシンがカッコイイ!やっぱり息子が勇者なのかな!など楽しそうに話しかけてきます。テストあるけど絶対に映画館に行くんだと勉強を頑張っていました。
今日、楽しみに親子で映画館に向かいました。土曜日の夕方、ドラクエにほとんど人はいませんでした。モンスターや人物は凄い綺麗で、話は短縮されているけど映画だしね~っと笑顔で楽しんでいました。ラスト10分前までは・・・・。
ラスト前で一気にえっ???となりました。子供は表情曇らせて最後まで無言です。
ほかの酷評レビューが書いてあることはほぼ全部私も思いました。映画が終わって落ち込んで歩く息子が言います、あのウイルスってなんで出てきたの、それまですごい面白かったよ、普通にドラクエ5をやればいいのに、なんであんなことするの。私は大人ですから、よく見ると題も違うよね、ドラクエ5じゃなくて実はVRドラクエをやっていたという落ちなんだね、でも映像は綺麗だったよね、など補足するようになだめるよう説明します。しかし息子は、VR落ちとかそんなことわかってるよ!映画になったら話が多少変わることはわかってるよ!でもなんだよあれ!それまで面白かったんだよ!ラストだけ消してほしい!と憤りだけが残っています。自宅に帰ってからもです。楽しみな映画を見に行って、こんな息子をみているのがつらいです。そして大人の事情的なことを話している自分も嫌になってきます。
映画の内容については色々な見方がありますよ。大人対象であれば色々な評価もできますし、どんでん返しでファンを裏切るなどで一定の評価もあるでしょう。ただ、ドラクエってやつは子供の表情を曇らせる、失望させるものじゃないと思うんです。映画の予告やHPの画像はどうみてもドラクエ5の映画化です。それを純粋に楽しみにしている子供が予測できるわけもなく。その予測不能が子供でも感じる違和感や苛立ちを覚える内容。口コミや映画監督の趣向を事前に調べて、好きな人はショックを受けそうな内容だからやめとこうなど考えないといけないことがドラクエではないと思うんです。
大人の狙いとして、どんな評価でも心に残ったり話題性なのはいいのかもしれません。でも、純粋にドラクエを好きな、楽しみしていた子供が映画をみて面白かったと笑顔で言える内容であってほしかったです。