「見た後にドラクエ愛が沈む作品」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー kero_nekotyaさんの映画レビュー(感想・評価)
見た後にドラクエ愛が沈む作品
思い出のドラクエ、特に5が大好きです。
曲、モンスター、シナリオ、雰囲気全て。
それをこの映画で壊された感じがします。ファンは見ないほうが幸せ。
よかったところは・・どこだろう、公開前のワクワク?波瑠さん上手なおばば声?
以下は残念な部分をネタバレで書きます。
①BGMの使いどころや切り方が安っぽい。5以外の曲も突然混じってくる。
②大切な大切な子供時代がSFCのドット紹介で超短縮(そのせいでビアンカやゲレゲレへの愛着なし)
③尺の都合はわかるが本編ほぼ改変なしなのに良いところ厳選してはしょりすぎ。
④5の大切な要素であるモンスターは絞られたうえ、人気の定番モンスターがほぼ不在。
⑤花嫁選び、フローラを馬鹿にしてるのか状態の噛ませ犬。ビアンカがどなた状態で主人公が好きになる要素はメタ以外で皆無で即結婚。
⑥フローラは宣伝ポスターで果敢に杖を握ってます。が、魔法はモシャスのみ途中退場(宣伝詐欺)
⑦城の外壁に兵士+王子のラインハット城、パパスの隠れやのみのサンタローズ、省かれたアルパカ、大切なオーブをドットでさらっと説明して終わったレヌール城。妖精は1人だけ適当登場。登場モブはガヤだけ。子供も1人省かれました。
⑧怖くないプオーン、頼りないマスタードラゴン
⑨そして最後のメタ世界ED(観客ぽかん)フローラも好きで選ぶのそんな変ですか?
公開前はグッズとかパンフ、DVDを記念で予約する気でしたが溜息混じりに足早で帰りました。
話を知らない人は人物の行動や感情が省かれすぎててついていけない。
内容がわかる人は見ながら突っ込みつつモヤモヤする、誰得。
後半の「大人になれ」はこの系の作品で言ったらダメな言葉というか・・今までも荒れてる作品数多いのに、あえてそれをこのドラクエ5でやる必要って作った側の自己満以外あるのか・・って思ったら監督が5プレイしてないうえ面白いオチを思いついたかららしいので超自己満でした。
特にドラクエネームに引かれて、懐かしい思いで見に来る人達に冷や水被せるのって性格悪い。ユアスト―リーの副題を見て予感はしてました、がメタ要素で言い訳しながら映画内のラスボス倒すとこで無理やりいれる必要あった?それよりかパパスとマーサを2人並べて笑わせてあげたら?
一緒に観にいった割とドラクエ好きな家族も「ラストさえなかったら及第点だったのにあのシーンで台無しだわ。あんなシーンいれるなら道中盛るなり城に帰ってメデタシでいいでしょ」言ってました。同感です。
家にあるスライムの置物をみるたび、これまで可愛いな癒しだなと思ってましたが、見るたびにワクチン(cv山寺)に思うので映画後半の嫌な展開を思い出すことになるという何とも胸糞悪い映画でした。記憶から忘れたい。