「色々ともったいない。」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー ヘルスポーンさんの映画レビュー(感想・評価)
色々ともったいない。
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CGの技術や音楽は素晴らしく、ストーリーもよく二時間にまとめられたと思うが、ラストの盛り上がりに欠ける。
本作だけのドラクエの世界観として無難に進むが、ラストの奇をてらった演出が全く機能していない。
ラスボスの正体が実はコンピューターウイルスという反則級の展開で、コンピューターウイルスのくせにべらべらと喋り始め、何故か現場に居合わせたスライムはコンピューターウイルスを倒せる剣に変わるなど、急になんでもありの展開になってしまった。
主人公は勇者だ!とあの世界のみんなが褒め讃えるが、主人公は自分の力で敵を倒したわけではないので、カタルシス0
世界のネタばらしで冷め切ったテンションのまま、クライマックスを迎える。
敵側が世界観をぶち壊す反則技を使うなら、やはり主人公側もある程度反則させて例えば歴代のドラクエ主人公に扮した他のプレイヤーが集結する展開など、もっとファンサービスてんこ盛りにしても良かったのではないだろうか。
また、実はVRの世界だったとネタばらし後もCGアニメというのが少しインパクトに欠ける。
例えば「レゴ・ムービー」のように実写映像にして、リュカよりもイケメンな佐藤健の姿を映すべきだったと思う。VRのゲームマシンがあんなに大袈裟なマシンだったのが笑ってしまうが。(1人に対してあの巨大マシン?笑)
「レディ・プレイヤー ワン」とは言わないが、ドラクエの映画化というからには、あれくらいのサービス・演出を期待してしまう笑
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