劇場公開日 2019年8月2日

「ブルーレイで発売するなら、ラストだけリメイクしてほしい。」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー morichinさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ブルーレイで発売するなら、ラストだけリメイクしてほしい。

2019年8月5日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

途中までは星5つ→見終わった後は星0です(星0がないので仕方なく0.5ですが)
理由は、他の多くのレビュアーの方と同じくラスト10分です。

作品全体を通してみれば、期待通りの内容でした。
2時間という短い時間に詰め込むのだから、多少駆け足な展開になったり、
ストーリーがゲームと多少異なるのは仕方ないと思いますし、
世界観が楽しめるなら十分だと思っていたので細かな点は特に気になりませんでした。
強いて言えば、主人公の性格がヘタレなのが気になった程度です
(これもラスト10分で理由がわかりましたが。。)

少なくとも、途中までは作品の世界観にぐんぐん引き込まれていき、夢中で観ていました。
ですがクライマックスのゲマとの決戦に向けて僕の興奮も最高潮に達したところで、
最悪なラストに向かってしまいます。。

山崎監督は、この作品を誰に観てほしいと思って作ったのでしょう?
この映画を楽しみにしていた人の大部分は
「映画ファン」というより「ドラクエが好きな人」であることは
容易に想像がつきそうなものですが。。
このラストを見ると、ドラクエファンのために作られた作品だとはとても思えません。

あの世界を劇場で観たらどんなに美しいことだろう!
その美しい世界を、大好きなあの名曲たちが大迫力のサウンドで彩ってくれたらどんなに興奮することだろう!
僕が望んでいたことは、そんなありきたりな、純粋な期待だけです。
予想を裏切るどんでん返しなどなくても、十分感動できる作品になったはずです。
監督の映画人としてのこだわりが、それを許さなかったのでしょうか。

ラスト10分で語られた内容は、ドラクエを題材にする必要性など微塵もありません。
監督の自己満足のための作品であるなら、別のオリジナル作品でやってほしかった。

大切な思い出を、いや現在進行形で存在する大切なものを踏み躙られた思いです。

morichin