彼らは生きていたのレビュー・感想・評価
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見る価値はあるけど、そんなに面白い作品ではない。
100年以上前の第1次世界大戦の記録映像から一部を抽出しデジタル処理してカラー映像化し再構成した作品。
入隊前の高揚した愛国心は過酷な戦場で消え去る。
工業の発展により戦車や毒ガスといった新兵器が登場し、兵士は消耗品のごとく消費される。
ここまでの話は、映像の世紀とかドキュメンタリー番組から知っていたけど、戦後、帰還兵が冷たくあしらわれたのは初耳。歓迎されたのかと思っていた。
戦争を賛美する物語ではなく、ちょっとだけ反戦ぽいエッセンスを含んだドキュメンタリー。
見る価値はあるんだけど、そんなに面白い作品ではないです。
モノクロの画面が、色彩豊かな映像に変化していく瞬間がたまらない
歴史的名作『#ロードオブザリング』シリーズで知られる
ピーター・ジャクソン監督による戦争ドキュメンタリーは、
第一次世界大戦の戦場を、これまでにないほど身近に、生々しく感じられる一本でした!
100年以上前の映像を最先端技術によってリマスターし、
大戦に従事するイギリス兵たちの姿をみずみずしく描きます。
本作最大の特徴は、
大戦当時の映像を色彩豊かにカラーリングし、3D加工を施すことで、
現代に撮られた映像と見間違ってしまうほどのリアルさを追求した点にあります。
遠い過去の話に感じられるモノクロの画面が色味を増し、
躍動感あふれるカラー映像に変身していく瞬間は、
思わず声が漏れてしまうほどの感動に包まれました。
またこの映像は、戦闘シーンを迫力満点に見せるだけでなく、
兵士たちが日常に見せる人間臭さを強調する効果も生み出しています。
過酷な戦場においてもユーモアを忘れず、
いかなる時も紅茶を楽しむ彼らの姿は気品にあふれており、
彼らが放つ「戦場ジョーク」の数々には爆笑させられてしまいました。
一方、当時イギリスと敵対していたドイツ兵についても、
一人一人を好感の持てる青年として描いており、
決して個人を断罪するような作りにはなっていません。
このことを踏まえると、
原題の『They Shall Not Grow Old(彼らはもう年を取らない)』という言葉は、
亡くなった若いイギリス兵たちだけでなく、
彼らに殺されたドイツ兵たちにも向けられたメッセージのように感じられました。
この射程の長い、温かいまなざしがとても心地よく、
異なる集団同士の人間でも、お互いを理解し尊重しあえることを、
改めて実感させてくれました。
当時はまだ珍しかっただろうカメラに、
照れ笑いを浮かべる彼らの姿が目に焼き付いて離れない、
今後何度も見返すであろう素晴らしいドキュメンタリーでした。
同じく第一次世界大戦のイギリス兵を描いた『#1917』とセットで、
できればこちらから先に鑑賞していただくのがオススメです!
執念と技術、笑顔と血が結晶した記録映像の傑作。
本作は間違いなく映画史上に残るドキュメンタリー映画の傑作です。本作を傑作たらしめているのは、ピーター・ジャクソン監督の執念、映像技術、そして画面に登場する一人ひとりです。
まだ映画という技術が登場して間もないにも関わらず、イギリス帝国博物館だけで2200時間にも及ぶ記録映像を保存しているという事実だけでも驚愕です。ジャクソン監督はそこから100時間ほどを取り上げて、映像の補修と補正、着色を文字通り一コマ単位で施しています。
モノクロ映像の着色自体はそれ程真新しい技術ではありませんが、本作が採用している技術水準は群を抜いています。さらに本来ばらつきのあった記録コマ数を現在の規格に適合するよう補完しているため、昔の映像を観た時に感じる動きの不自然さが全くありません。また当時は映像と音声を同時記録する技術がなかったのですが、映像に合った別の音声を被せee
、さらには唇の動きで発話内容を読み取り、声優に台詞にして録音しています。話し手の出身地と思われる場所の訛りまで再現しているため、本人がしゃべっているようにしか見えないほどです。
こうしてあたかも現代の記録映像のように蘇った映像が映し出しているのは、まだ幼さの残る兵士達の無邪気な笑顔、そして無数の残酷な死です。体臭や死臭すら漂ってきそうな映像を再現し、戦争という愚行を見せつけたジャクソン監督の執念には脱帽です。
意気地なしとして生きるくらいなら。
西部戦線後期の貴重な記録フィルムは、第一次大戦の塹壕戦の凄惨な様を、現実のものとして私たちに伝えてくれます。この戦争は、自動火器、すなわち機関銃の普及により長引いたと言っても過言ではありません。鉄条網で攻撃側の脚を止め機関銃で掃射する。犠牲を回避するために双方が塹壕を掘り篭る。戦線は硬直し長期化し、塹壕の長さは長期化に比例し延長して行きます。塹壕を頭上から攻撃する為に、野砲は榴弾を用い、連射性と機動性より射程距離を重視する。鉄条網を突破するために戦車が登場する。
第一次大戦のリアルは、Discovery channel でも見てましたが、これほどまでに生々しいものは、私は初めてでした。
意気地なしと思われるのは嫌だと年齢を誤魔化し志願兵となる少年。短期間の訓練で戦地へ。前線の塹壕は悪夢以下の地獄。戦闘と後方での休息。総突撃する旅団。捕虜との交流。終戦となる11時を境に、鳴り止む野砲の音。帰国。誰からも感謝されない冷たい現実。
帰還兵の肉声による語りが教えてくれる戦場の現実と、デジタルで色を取り戻したフィルムは、命令で殺し合いをしただけの第一次大戦の馬鹿馬鹿しさの記録。変色した死体や、土中から突き出た手、埋葬される遺体袋は強烈な印象として脳裏に焼き付きます。BL 8インチ榴弾砲 Mk.6の重量感、地雷の爆発力には圧倒されます。
They shall not grow old
歳を誤魔化してまで戦地へ赴き、死んで行った若者達への鎮魂歌。そんなドキュメンタリーでしたが、構成がうま過ぎて、ストーリーの有る映画を見ている様でした。
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取りあえずミリオタ追記(6/9)。
イギリスは戦車の母国。硬直した塹壕戦を打開するために第一次大戦に実践投入されたのは、マーク I 戦車。鉄条網を突破し、塹壕を乗り越える事を目的にした車体は菱形をしており、履帯を装備していました。これが最悪の乗り物。8mほどの車体の内側には部屋が一つしかなく、独立した「エンジンルーム」を持っていないと言う、現在では想像を絶する代物。つまりは、乗員はエンジンルームの中にいる様なものでした。MarkⅣで隔壁が設けられるまで、乗員は劣悪な環境で操車しなければなりませんでした。また、操縦には4人が必要。プライマリーギヤ操作役、右セカンダリーギヤ操作役、左セカンダリーギヤ操作役、ブレーキ操作役。
フィルムに登場したのは、大型後輪が装着されていなかったので1918年に投入されたMarkⅤ。このMarkⅤでやっと操縦士が1人で済む構造になりました。
MarkⅠ~Ⅴ戦車には「雄型(Male)」と「雌型(Female)」がありました。その差は主武装の差と戦術上の役割。Maleには57mm砲2門を車体の両側面に装備しており、塹壕を乗り越える役割がありました。Femaleは7.7mm重機関銃4挺を装備し、Maleを攻撃する歩兵を掃射する役目を与えられていました。Filmに登場したのは、何故か雄型の方が多かった様な気がします。実践場面では、雄型の方が威力を発揮したため前線には雄型が集めれたと言う事なのでしょうか。
ちなみに、日本陸軍は、この菱形戦車MarkⅣ雌型を一台輸入。なめ尽くす様なリバースエンジニアリングを行い、車体構造や履帯を真似しました。MarkⅣは日本の戦車の母ともいえる存在です。
鑑賞するのではなく、戦争を経験するのだ、、、
はじめは白黒の普通のドキュメンタリーとして始まる、が。
話が進むうちスクリーンの彼らに色彩が灯りはじめると次第に生気が通いだし、映像も滑らかなものとなり彼らが歴史の中の人物ではなく、今、生きている若者達となり、 いつの間にか観客は彼らの中に入りこみ彼らと共に人を殺す為の兵器が進化した第一次世界大戦を"経験"するのだ。
その経験をどう考えるかはその人次第だが、スクリーンの中の彼らやその当時の世界の人々は答えを出す、、、
最後に一番恐ろしいと感じられるのは、人は忘れてしまう生き物だと言う事だ。何故ならばそうやって"経験"したことを忘れ、20年後、全く同じ事をやってのけるのだから。
みんな笑顔
戦争の悲惨なシーンが多いのかな?と思ったら、兵隊さん達の笑顔が多くて拍子抜けしました。
よく考えたら、この時代カメラは珍しかったと思うので、笑顔やカメラ目線が多かったんですね。
昔の名作をカラー化するのは良いと思うのですが、当時の記録フィルムを見るのなら、カラーにしなくても良かったのでは?と思いました。
「文明人としての皮が剥げ落ちる」戦場を鮮明にカラーリング
イギリス帝国戦争博物館に所蔵されていた、第一次世界大戦の数千時間に及ぶ記録映像から100時間を抜粋して修復&カラーリング。さらに600時間の退役軍人のインタビュー音声を加えて3D映像化したという、気の遠くなるほどの手間がかかったドキュメンタリー。
冒頭の画質の粗いモノクロ映像から、兵士達が戦地に赴いた途端に鮮明なカラー映像へと変貌する過程に、思わず驚嘆。兵士達の滑らかで、かつイキイキとした表情がハッキリと分かるのがすごい。
見敵必殺の状況下における、兵士達の「滑稽な姿」と同時に、「理性を失うほどの生き地獄」と化す戦場の凄惨さをもカラーで映し出す。本作が、単なる最新技術をアピールする目的の映画ではないことが分かる。
お国のために兵士となり、戦いを終えて帰還した若者達を待つのは労いだけではなかったという現実は、いつの世の戦争も変わらない。
こんな映画見たことない
「彼らは生きていた。」
原題They shall not grow old. 多分彼らは大きくならなかった、その後の人生がなかった、死んでしまったかもしれない、というのがタイトル。(和約に自信がありませんがそんな感じじゃないですかね) 日本語題はポジティブにつけていて原題の意味が伝わってないと思う。
第一次大戦の膨大な資料映像を着色して、読唇術で会話を再生してアテレコ、まさに戦争時の様子が描かれている。西部戦線では塹壕を掘ってこもり、機関銃の登場で突撃をかけた方はボロボロ殺されて大量の死傷者が出た。その合間の兵士たちのくつろいだ様子があるらしい。国で出征するときに、民衆の熱狂的な愛国心の様子や、興奮して行進について行って兵舎に入った人がそのまま入隊させられるという映画みたいな事実、数年間塹壕にこもって殺し合いしているのにクリスマスになると自然的に休戦となり一緒にサッカーやったり、我々が知らない戦争の現実がそこにはある。完全なドキュメンタリーだ。カメラに写っている人たちのその後はどうなっているか分からない、ということでしょうか。見たいけど上映館が少ない。
2020.4.19
見ました。
語りはすべて当時の軍人さん。100歳は超えていると思うからもう亡くなった人たちでしょうね。開戦時の国に巻き起こった高揚感、従軍して次第にわかってくる現実感。前線で死が隣り合わせなのに感覚がマヒしてくる。死体を片付けられないため日に日に募る臭気。ドキュメンタリーだけど映画を見ている感じ。爆弾も死体もよくできているなあ、と思ってしまう。しかしこれらは真実なのだ。前線で4日ほどがんばったら2週間後方でお休み。みんな楽しく遊んでいる。この戦争が生活になってしまい、違和感を感じていない。
ドイツ人を殺せと息巻いていたのに捕虜としてとらえたらけっこういい奴だった。食料を十分食べていない。こちらの些細なしぐさにおどおどしている。日がたつほど共感が生まれてくる。
1917の映像が本物に相当近いのが分かった。改めていい映画だ。
戦争に勝った後みんなこれからどうしよう、と。戸惑う。イギリスに帰ると英雄視されずかえって蔑視されたらしい。300万人死んでいるから身内に被害者がいる人も多い。生きて帰ったのはずるいのか?
こんな映画は初めて見た。
クリスマスにサッカーはしてなかったと思うが。
もう映画館はしばらく使えないでしょうからアマゾンプライムにはありました。是非見るべき映画だと思います。
すごかった
今でこそ『映像の世紀』などで当時の戦争の悲惨さをなんとなく知ることができているのだが、テレビを見たこともないような当時の人々がいきなりあんな地獄に叩き込まれるなんて悪夢以外の何物でもない。冒頭で、戦争体験を嬉し気に語っていたのがひどい。敵が機関銃を乱射してくるのにほぼ突っ立ったまま突進していくの、なんとかしろよ。匍匐前進したら後ろから上官に撃たれそうだ。撃たれて死ぬのも嫌だけど、凍傷で足が壊死するのが一番嫌だった。
圧倒的な臨場感…当たり前だが
実写のニュース映像を着色し、音声と人の声を入れて、フィルムのピッチも調整し、現代に通じる映像に仕上げたピーター・ジャクソンの手腕には脱帽する。生々しさはもちろんだ。登場人物が役者ではなく、従軍した本物の兵士たちのドキュメンタリーであるだけに、戦場での死者の姿も本物。多くを語るより、この映画を見ること自体が反戦になる。例え戦争に無関心な者であったとしても、その気持ちにさせられる。否、そういった感情が湧き立たない者は虚しい限りである。アイデア勝ちな面もあるが、とても素晴らしい映画である。
There was a job had to be done. 戦争のリアル
正直第一次世界大戦はヨーロッパの戦争って感じがして、日本人からすると縁遠い感じがするので余り良く分かっていないのですが、本作は一般の兵士視点であの第一次世界大戦とは何だったのか教えてくれます。
意外とカラーになるまでも長いのですが、カラーになったらスゴい!100年近く前の映像なのにメチャメチャ綺麗。流石のピーター・ジャクソン、映像に対してのこだわりは半端ないです。おじいちゃんが第一次世界大戦参加?っと思ったらよく考えるとピージャクってもう60歳オーバーなんですね。
戦争に関してはイギリスって悪どいので余り良いイメージはないのですが、一般の兵士視点だと国を守ろうと思って命をかけてた事がわかります。良くわかんなくても国の危機って言われているのでやらねばって雰囲気が蔓延していたのでしょうね。特に当時って情報が伝わりにくい社会だったでしょうし。
昔の映像がカラーになると一気にリアルさを増してにます。ドキュメントですし、イギリスよりですし、面白いかっと言われるとそんな事はないのですが、やっぱり戦争は悲惨という事を改めて感じる事ができました。
戦争の実相は100年前も変わらない
第一次世界大戦時の記録映像を、デジタル化技術により修復・補正・カラーライズを行った上で、音声は帰還兵たちのインタビュー音声を修復して用いたという気の遠くなるような作業を費やしてのドキュメンタリー映画。
いわゆる現在進行形的なドキュメンタリー映画とは一線を画す、考古学的発掘の博物館的ドキュメンタリー映画で、その修復技術もさることながら全体の構成も見事。
大戦初期、若年層たちへ募集し、そしてまだ基準年齢にも達しない者たちも兵として採用した時期。
その後のブートキャンプ(新兵訓練)時期。
このふたつは、修復はされているがモノクロ映像のまま。
とにかく、若者たちの危機意識を煽るポスターなどの広報が凄まじい。
そして、その後、前線へ。
ここからがカラーライズされた映像になり、爆音轟くさま、塹壕のぬかるみ、累々とした屍・・・と、ほとんど目を背け通しになるか、瞠目しっぱなしになるかのどちらかの映像が続きます。
この生々しさは、CGでつくられた戦争映画では出てこない。
4時間哨戒行動についたら、その後、8時間だか休憩につくとか、4日前線を務めると1週間ばかり後方作業につくとか、そこいらあたりの態勢は初めて知りました。
もしかしたら、現在のブラック企業のほうが、もっと勤務時間は長いとも思われるが、こちらは生死の境での務めなのだから、これでも過酷。
過酷な前線を離れたときには、生を謳歌するといわんばかりの様子が微笑ましいが、これとても刹那の出来事。
この謳歌する生の部分を拡大して、後に戦争喜劇がつくられることになるわけですね。
そして、運よく生き残って戦地を離れ帰還した後、が再びモノクロ映像。
前線の過酷さをわかってくれるような銃後の人々は少なく、世間からスポイルされてしまうのが常だった・・・
ああ、こういう描写は、後の米国のベトナム戦争後遺症映画で頻繁に描かれていたものだ。
こうやってみると、戦争の実相は、第一次世界大戦の頃からほとんど変わっていないように感じる。
逆にいえば、戦争の実相は変わらない、ということに改めて気づかせてくれる映画でもある。
もし、見比べるとするならば、新作の『1917 命をかけた伝令』よりも、旧作『西部戦線異状なし』をお薦めしたい。
あちらはドイツ側から描いた映画だけれど、ほぼこの映画で示されたことが描き尽くされている。
人類史上最も戦死者が出た戦争
近所でやり始めたので鑑賞
感想は
ドキュメンタリーというか
映画というか中間的な部分をうまく捉えた
新しい作品だと思いました
100年前の大戦争の英国に保管されていた映像を
修正、加工し当時の資料からアフレコを追加し
きわめて映画風に仕上がっています
ちょうどワンカット(風でしたが)話題になった
「1917」と設定はほぼ同じで
1917のセットがいかによく再現していたかを
知ることも出来ました
1917はそこより撮影法にばかり注目が
行ってしまいましたが…
イギリス人もドイツ人も普通に交流していた1914年7月
突如宣戦布告された戦争によって英国の若者は戦地に
駆り出されていきます
若者達は祖国を守るとか名を挙げると行った
格好の良いイメージで集まった若者達は訓練の厳しさに
後悔しながらも戦地へ旅立っていきます
第一次世界大戦の特徴は塹壕戦で
互いに前線では塹壕を掘り進んで睨み合っており
そこを乗り越えるために戦車が開発されたり
毒ガスが使用されたりしました
そのため前線は地獄をきわめ
そこら中に死体が転がり衛生環境も最悪
唯一の楽しみの紅茶のお湯も場所がバレるので
沸かせない有様
そしてドイツ兵を殺せと勇んで戦うものの
元々交流していた間柄
いざ捕虜を前にしても敵とは思えず
打ち解けてしまったりする間にこの戦争の意味が
わからなくなってくるのでした
そして命からがら帰ってくると
国の世間の人や家族は戦争に全く関心無く
帰還兵に冷たく当たる有様
ここで「騎兵隊が突撃すると思ってる」と
戦争を経験していない人のイメージのギャップを
目の当たりにするのでした
結局この戦争を以て現代の戦争がいかに大量の
犠牲者を出したことに各国が恐怖し
国連を含め戦争準備を縮小する条約が
結ばれることになったのでした
でも何より恐ろしいのはこの2000万人が死んだ
戦争の20年後に再び戦ってしまった事です
戦争を体験していない、いやしないで済んでいる
世に生きる我々にはこうした形で当時を知れるのは
良い時代になったと思います
塹壕戦
映画館に行くのを躊躇せざるを得ない昨今、思いがけなくAmazonにあったので迷わず視聴。塹壕戦の苛烈な状況といえば前世紀末にNHKが特集した映像の世紀が鮮烈に記憶に残る。今作品は映像修復やカラー化、後、音響を施すことで鮮明度を高めている。募集から訓練、出征、戦場と捕虜との交流含め、戦場に行った者の視点に収まるべく時系列を追って描き出す。流石に白兵戦の状況を映した映像はなく劇画風になったが、歴史的資料から編纂するという意図に沿って、戦場を克明に描き出している。数々の生の証言は示唆に富む。視点が兵士視点であるため、戦中の戦術的な進展や社会の変化や政治的応答にはあまり触れられてはいない。
太平洋戦争でも作れないか?
実録の映画だから、死体がゴロゴロ、腐乱死体に頭半分吹っ飛んだ死体、・・
生々しい❗️これが現実か。
戦争映画でも、なんだか戦いを美化した映画ばかりだから、「戦争=カッコいい」に、なってしまってる。子供が、戦いゲームに夢中になったりもする。そんな子供に、この映画見せてやりたい。見せるべき。戦争の現実を。戦いとやらの現実を。
第一次世界大戦の資料があるなら、第二次世界大戦の資料はその何倍もあるはず。それを使って、リアルな戦争映画を作って、人々に見せたらどうか?
戦争美化の戦争映画でない、戦争の現実を表現していて、価値のある映画だった。
観るに堪えない
先行の「1917」を観て約1ヶ月が過ぎ、この映画
実はあまり乗り気じゃなかったんです
基本的に戦争映画は好きじゃないから
しかし1917 やジョジョラビットなど、観る側の心を掴む描写もあるしなぁ〜って思ったし、この映画の評価が良かったのもあって
んで観終えて…
あの時代の撮影技術をこんなに見事に復元してるのは凄い!!
モノクロの映像に色を付けたとか
解像度の低い画質映像を、シネマスクリーンで観れるくらいに鮮明に補正し、動きも滑らかである
爆撃の凄まじさ
敵陣地へ向かう恐怖感
眠れぬ過労など、伝わってくる
ドイツ兵もただの人間
捕虜になって少し打ち解ける
「この戦争は全く意味がない」
まだ十代で命を落としていった若者
なんの為に生まれてきたのか?
親は何の為に生んで育ててきたのか?
泥の上で灰色の顔をハエやウジに集れた死体がゴロゴロ転がっている
死が待つ
虫歯だらけの笑顔で楽しそうに燥いでるのが痛々しくて観るに堪えない
観て何か意味あったのか?
あ…やっぱ観なきゃ良かった
帰り道そう思いました
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