「傲慢で無能。」システム・クラッシャー やさんの映画レビュー(感想・評価)
傲慢で無能。
クリックして本文を読む
毒を持つ生き物は、捕食者の目に「ふれるな危険」を警告する為に色鮮やかに進化したらしい。
普段はシャーシャー言ってる迷惑な野良猫が雨に打たれていたら可哀想に思うが、飼う事も、糞の片付けもしない私は偽善者だと思う。
無意識のうちに、ベニーの事もそう言う目線で見ていたと思う。同情は思い上がりである。
明らかに健常者ではない母親の言動には嫌悪感を抱いてしまうのだから、要するに、可愛くない動物のゴタゴタにはイラついてしまうのだ。
安全ガラスで自分との間に壁を作った大人達を嘲笑い、映画と観客の隔たりであるスクリーンにヒビを入れて、彼女はどこかへ去っていってしまった。
さようなら、ピンク色の猛毒。
大人たちの無駄をのらりくらりと交わしながら、何処かで安らかに死ねることを祈る。
コメントする