「I SHAVED MY BALLS FOR THIS'」ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
I SHAVED MY BALLS FOR THIS'
【全米映画ランキング】「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」が首位デビューという映画.comの情報は間違いではないが、実際には続きがある...映画会社のオフィシャルサイトの情報を受け売りを流すだけで精査しないのは誤報に近い...この情報の二日前にワーナーブラザーズは公式に発表をしていることがある...CNBCニュース専門チャンネルによると‘Birds of Prey’ gets renamed ‘Harley Quinn: Birds of Prey’という現在公開中の映画(全米2月7日よりリリース)に対して映画会社としては目を疑うような異例の映画タイトルの変更という内容の記事を読むと....おのずと賢明な方でなくとも読み取れることがある。
Break-even = 損益分岐点の分け目....約270~330億円ほどショートするかもしれない "A BOX-OFFICE BOMB" となりそうな勢いだけはオアリの映画....その訳は何ですか~ッ?
アメリカのエンタメ情報誌 Variety の電子版によると”映画は大衆向けではなく、ニッチなコミック本の映画... ワーナーブラザーズはこれらのレッスンを学ばなければならない”...と、しかもR-指定にしたことによって、中国での興行収入を見込めないことと、それに拍車をかけるようにアジア諸国における新型コロナウイルスの影響も大きいとされている。しかしそれだけか? 本国を含めカナダにおいても低く見積もっていた興行収入より、さらに低いものとなっている。
R-指定の上、あまり知られていないニッチなハーレクインを主人公にしただけでなく、そのわきを固めたハーレクインの援軍を女性陣を起用するようにマーゴット・ロビーのワーナー側への売り込みがあったり、制作側にもマーゴット・ロビー自らが加わってジェンダーのごり押しがあったりと...そんなこともあるけど個人的には、敵役のブラックマスクにユアン・マクレガーって、amazon.comのレビューにも投稿されていたが、この彼のあか抜けない「ドクタースリープ」でも見せた薄っぺらな演技が映画全体の締まりを失い、大ラスの”本当”に情けない終わり方と呼応している。
いい加減なシナリオも最後に登場し、流れから最後のアクションシーンで必要な小道具なのはわかるけれども、それにしてもいつの間にかつけていたのか訳の分からないことが多いシナリオとなっている。
マーゴット・ロビーというオーストラリア出身の女優さんは、アクションシーンが多い映画において体のシェイプを維持する大切さを...前作のようにへそ出し 不可✖ 厳禁✖
この人もメルビン出身のカイリー・ミノーグ(活動はイギリス)と同じオーストラリアのお化けソープオペラ、Grundy Television の「ネイバース(1985~)」にご出演されていたとは...
2020年2月21日に公開を控えている「チャーリーズ・エンジェル」....コロンビア映画の配給(日本ではSPE)で本作と同様に女性アクションものとしては、首をひねりたくなる映画として挙げられるけれどもコロンビアらしく本作の二分の一の予算を組んだことによる採算が取れている賢明さがある。この後ワーナー映画社は、2020年6月に「ワンダーウーマン 1984」に期待を寄せるしかないかも....
話に乗れそうで乗れない、チグハグなチグハグさ...一種独特な映画として楽しめる人は楽しめるのか?