「最高に胸糞悪い映画」よこがお 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
最高に胸糞悪い映画
狐につまられたような映画である
妄想か幻か夢か
いったいどこまで本当でどこからが嘘なのかちょっとよくわからない
映画そのものがフィクションでありドキュメンタリーじゃないから全部が嘘っぱちの絵空事なんだけどね
それにしても普通にできなかったのか
奇を衒う感じだが奇跡的に悪くはない
いわゆる夢オチ的な作品だが何から何まで嫌いというわけでなく好きな作品も多い
そのうちの一つである
だが時系列が順番通りじゃないからちょっと頭が痛くなる
時系列がめちゃくちゃなのは『パルプフィクション』の影響か
動物園で市川実日子になったり池松壮亮になったりするのはあきらかに不自然でなんでそうなるの!?と言いたくなる
犯罪加害者の身内が主人公
そのての映画だと『誰も守ってくれない』を思い出す
あっちのヒロインは加害者の妹だがこっちは一緒に住んでいないおばである
三流週刊誌のデマとはいえマスコミがあそこまで追いつめるのは冷静になってみるといくらなんでもリアルじゃない気もする
いきなり犬になる筒井真理子
いきなり喘ぎ声をあげる押し入れの筒井真理子
いきなりクラクションを鳴らし鳴らし続ける筒井真理子
筒井真理子のヌードあり
筒井真理子の熱演光る
60年生まれなのか62年生まれなのかはっきりしてほしい
いずれにせよ熟女である
ありがとう
映画は映画館で上映されることを前提で作っていてテレビで観るためを優先していない
だからこの映画もテレビで観る場合は暗い部屋で観ることを薦める
マスコミのメディアスクラムを観てたら気持ち悪くなった
20年前に集団過熱報道はやめましょうと新聞が先頭に立って自主規制を呼びかけたはずである
にもかかわらず現代劇としてもなおメディアスクラムが取り上げられる背景は体質が全く変わってないからであろう
もう過去のものであるならマスコミや知識人がそういった作品を批判するはずである
自分は東京のマスコミが嫌いでテレビでニュースやワイドショーを観ることはほとんどない
坂上忍や玉川徹が喋っているだけですぐに気分が悪くなりチャンネルを変えてしまうくらいだ
そんな不愉快な思いをしてからの筒井真理子のヌードは一服の清涼剤になった