「シナリオのうまさ」よこがお Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
シナリオのうまさ
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深田監督ちょっとゴツゴツしたというか、引っ掛かるところのある話になるイメージあったんだけど、この作品は滑らかに流れてて「うまい」って感じだった。それが良いのか悪いのか解らないけど。
時系列まぜこぜになるんだけど、それもちゃんと解るんだよね。筒井真理子さんの髪型で解るようにしてるのもあるけど、多分、同じ髪型でも解るね。これ筒井真理子さんがめちゃ上手いからなんだよね。表情で解んの。
それで「これがサスペンスか」って感じで、「なに? どうして?」って前半は引っ張ってくのね。もう、観ちゃう、観ちゃう。
それで「そういうことか!」って解ってからは、人間の内面を描いてくのね。ここで医師の息子に誕生日プレゼント渡すシーンは「うまいなあ」って思った。説明なしで、それで解るもんね。
この辺からは、誰が何を思うのか、明確には解らないけど、なんとなく解るような、でも解らないっていう展開ね。それでも観ちゃうのは、やっぱり筒井真理子さんなんだよね。それで女優を信頼して、この脚本をあげた深田監督もすごいと思うの。
作中で筒井真理子と池松壮亮のデートシーンが結構あるんだけど「俺、筒井真理子さんとデートしたい」ってめっちゃ思っでね。いいよね。池松壮亮うらやましかったもん。
市川実日子も、もう流石なんだよね。筒井真理子、市川実日子の二人でないと、この映画、成立しないね。
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