「一味の薄さと悪役の残念さが際立つ」ルパン三世 THE FIRST waisighさんの映画レビュー(感想・評価)
一味の薄さと悪役の残念さが際立つ
おなじみルパン三世の初3D作品。
キャスト、音楽、キャラはいつもの安定したメンバー。
それぞれに見せ場があって、そこでかかるルパン三世のテーマ。
原作ファンが欲しい点はしっかりと押さえてくれるし、3Dもほとんど違和感なく観ることができる。
しかし、この映画で褒められるのはそれだけ。
ルパンのテンプレをどう活かすか、どう崩すか、という点においてはイマイチな点が目立つ。
一番残念なのは悪役の残念さ。
特にランベールについては何をやらせたいのかさっぱり。
描写が不必要なほど多くあって、最終的に世界の王となるのだ!はあまりにも酷い。
ゲラルトも最後の最後まで小物で、全くハラハラしない。
ルパン達に魅力があるのはわかってるので映画をさらに引き上げるには悪役の魅力が必須。
それが全く足りていない。
一味も一通りの活躍だけで薄い。
特に不二子ちゃんは機関銃振り回してるか、何かの運転をしてるだけ。
ランベールのぐぬぬ顔写してる暇があればもっとそういう面を観たかった。
3Dにすると2Dであまり感じなかったリアリティのなさも浮き彫りになる。
ルパン、レティシアをさっさと殺さず、連れ歩いてるから反撃されるのでは…と感じる部分多数。
ある程度は仕方ないにしても敵の同じ失敗が目立つ。
原作の良さは活きてますが、それ以外の部分がボロボロ、という印象でした。
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