ヨーゼフ・ボイスは挑発するのレビュー・感想・評価
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知らなかった人だが、
人に勧められて鑑賞。
とても良かった。アートとアーティストを個人史としてだけではなく、政治や社会にコミットする存在として表現していた。
そう、挑発!
40年近く前に美術手帖でその名を知った
過去を遡ると、高校時代にボイスという人間を知った。『死んだうさぎに絵を説明する方法』や『コヨーテ -私はアメリカが好き、アメリカも私が好き』の写真を見て、初めてパフォーマンスという言葉を知った。かなりの衝撃を受けたことを記憶する。
今こうして当時の映像を見ると、その印象がかなり変わった。
「民主主義は面倒くさいがアートとして成り立つのだ」と、身を挺して教えてくれている。
そう感じた。
決してボイスはカッコ良くない!
それは石彫家が石の粉を体中まみれながら格闘している姿と何ら変わらない。
「芸術概念の拡張」とするボイスのアプローチであるが、拡張すべきはそのようなアプローチとかモノに向ける我々の眼差しやイマジネーションであるように思う。それこそが、「誰もが芸術家」とするボイスの想いではないか。
芸術?政治?ボイス!?哲学......。。。
日本でウィスキーのCMにも出ていたのだから、知名度は大層なモノで。
また無知過ぎる自分が、恥ずかしくなる始末!?
鑑賞後、パンフを読んでみてもとにかく難しいばかりが漂い、来日当時に理解できない日本人がいて、2019年にまだ理解できない自分がいる。
とにかくパワフルな人だなぁと、容姿、作品の斬新さ、活動含めブッ飛んでいて、存在を知れただけでも有り難い、、、無知な自分。
考えさせられた
この映画はチラシを見てヨーゼフ・ボイス自身に興味があったので、
彼に関して色々調べてから観にいった。ボイスはドイツの美術・彫刻家だが、私は美術・彫刻に詳しい方ではないので真面目に見るよりもボイスの言葉・考えに注目して観た。結論は色々と考えさせられた。ボイスは美術や彫刻だけでなく経済問題や社会問題も詳しく今の日本、資本主義や民主主義が危機、終焉を迎えつつある今だからこそこのボイスのドキュメントは観る価値がある。美術、彫刻に詳しくない人でも考えさせてくれるドキュメント。芸術と政治や社会問題はつなかっていると痛感した。ボイスの言葉、発言だけに注目してこのドキュメントを観て良かったと感じるのもあり。
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