劇場公開日 2022年2月4日

  • 予告編を見る

「リブート版の「ゴーストバスターズ(2016)」ではなく、1989年の「ゴーストバスターズ2」に続く正統続編」ゴーストバスターズ アフターライフ Jettさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5リブート版の「ゴーストバスターズ(2016)」ではなく、1989年の「ゴーストバスターズ2」に続く正統続編

2024年3月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

オリジナルシリーズの故アイヴァン・ライトマン監督の実子ジェイソン・ライトマン監督が引き継ぎ監督、ジェイソンさんは主に名作「ジュノ」等に見られる人間ドラマを撮る人なので、本作もオリジナルのスラップスティックなノリではなく、しっかりドラマパートを作り込んである印象、更にアクションもサスペンスフルな描写もかなりシリアス路線でいろんな意味で過去作とは違うゴーストバスターズになっていて見応えがありました

本作で一番の注目はフィービーを演じるマッケンナ・グレイスさん、表情やふとした振る舞いがすごく可愛らしい12歳の少女で、まさか彼女がメインでストーリーが展開されるとは想像しませんでしたが、フィービーはオリジナルシリーズのハロルド・レイミスさん演じるイゴン・スペングラー博士の孫

後半クライマックスに向かっていく中でキャリー・クーンさん演じる母親(=イゴン博士の娘)に“私は科学者”と毅然とした態度で伝えるくだりをはじめ、ここぞという時は芯の強い少女に様変わりし、ゴースト捕獲光線銃「ピコプロトンパック」をぶっ放す勇敢なゴーストバスターとなる魅力的なキャラクターを見事に演じています

その他、フィービーのお兄ちゃんやクラスメートなどのティーンズが頑張ってゴースト達に立ち向かう冒険色の強いストーリーラインは、かの名作「グーニーズ」を想起させ、その辺のリアル世代としては懐かしいテイストでもあり楽しめました

ゴーストバスターズといえばニューヨークですが、本作はオクラホマ州の広大な平原が広がる田舎町が舞台、ゴースト達jypを捕獲するためゴーストバスターズの愛車ECTO-1で街中を疾走、車外に跳ね出された銃座の様になった後部座席にフィービーが座って光線銃をぶっ放しまくるエキサイティングなアクションシーンもあり、観ていてワクワクしました

本作のメインキャラクターとなるフィービーはじめスペングラー家に加え「アントマン」としてお馴染みのポール・ラッドさん演じる高校教師やフィービーのクラスメートが一致団結しバスターズとしてゴースト達と闘う流れが楽しかったし、クライマックスでのフィービー達の危機にビル・マーレイさん、ダン・エイクロイドさん、アーニー・ハドソンさんのバスターズ・オリジナルメンバーが助けに来るくだりは最高

そして更にハリウッドの最先端技術で蘇ったイゴン博士こと故ハロルド・レイミスさん、完璧なCGでの復活は素晴らしく、すごい技術だなと思うし嬉しかったけど、全くセリフがない無口なのは違和感ありすぎました、あんな不自然になるぐらいならやらなきゃいいのにとおもってしまいました

Jett