劇場公開日 2022年2月4日

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「80年代・メモリアル」ゴーストバスターズ アフターライフ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.580年代・メモリアル

2022年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

1984年に公開し、一世風靡した1作目、その後の2作目のストーリーを純粋に継承する本作。監督も当時のアイバン・ライトマンの息子のジェイソンが、父と共に作り上げたということで、当時、リアルタイムに鑑賞してきた自分にとっては、懐かしさと期待感で楽しみにしていた作品。

映画だけでなくレイ・パーカーJrの ♪ゴースト・バスターズ♪ と、思わず一緒に叫んでしまうテーマ音楽も健在。当時、サウドトラックのLPレコードを買って、テープに録音し、カー・ステレオで、ガンガン流していたのも、80年代ならではの思い出(笑)

ニューヨークで、マシュマロマンが暴れた事件から30年後の世界を舞台に、当時のゴーストバスターズのスペングラー博士の孫娘・フィービー達が、ゴーストを退治するストーリー。祖父のスペングラーが亡くなり、その幽霊屋敷の様な家に住むことになったフィービー一家。フィービーは、その家の床下に隠してあった、ゴーストトラップを誤って開けてしまい、ゴースト達が復活の狼煙を上げ、不穏な空気が街を包んでいく…。

1作目のテーマは『友情』だったが、本作は、『家族愛』。そのため、主人公も12歳の少女を設定したことで、子供目線からの兄、母、祖父への思いが描かれている。ラストには、目頭を熱くさせるようなシーンも盛り込まれていて、確かに、その意味においては、家族愛を感じさせる内容となっている。

また、1作目からのシリーズを知る者としては、友情をもヒシヒシと感じさせる堪らない演出が、ラストに控えている。アメリカでは、その場面でスタンディングで拍手が起こったとか…。ネタバレになるので詳しくは書けないが、ライトマン親子監督でなければ描けないシーンだと感じ、自分も、懐かしさでグッときたシーンだった。

しかし、『ゴーストバスターズ』と言えば、様々なゴーストが登場し、その退治を通したコメディー・アクションとして楽しませてくれる作品のはずなのに、肝心なゴーストが今一つパッとしないのは、期待外れ。1作目のマシュマロマンや2作目の自由の女神のようなサプライズも無いのも、残念だった。それに、ゴースト・バスターズの本拠地は、やはりニューヨークの摩天楼。今回舞台の田舎町では、大都会の闇に渦巻くゴーストの不気味さを描くには、ちょっと物足りなさを感じた。

それから、エンドロール後には、あの人まで、登場してくれるので、ぜひぜひお見逃し無いように。

bunmei21